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新型コロナウイルス

エアロゾル感染と空気感染の違いとマスクの有効性を医師が解説

新型コロナウイルス感染症についての解説

新型コロナウイルスがエアロゾル感染する可能性

新型コロナウイルスがエアロゾル感染する可能性が報じられています。

すると、空気感染と同一視して心配する声があがりました。

エアロゾル感染と空気感染。

実は違います。

その違いと、それぞれにどんなマスクが有効なのか医師が解説します。

 

ウイルスはどうやって感染するのか?

まずはウイルスの感染の仕方を簡単に説明します。

大きくわけると3つ存在します。

①接触感染

②飛沫感染

③空気感染

です。

接触感染はわかりやすいと思います。

手などを介して、ウイルスが他の人に感染します。

これを防ぐために、手洗いが大切になります。

次が、飛沫感染です。

ウイルスに感染すると、咳やくしゃみで分泌物が拡散します。

それを吸い込むことによる感染です。

だいたいどれくらいの距離があると、危険性が増えるのでしょうか?

これは1~2メートル内で起こるとされます。

この距離内で時間をともにする機会が多いと、濃厚接触者になります。

最後が空気感染ですが、空気感染は飛沫物から水分が抜けた飛沫核が飛んでいって感染するもので、浮遊物を吸い込むことで離れたところにいても感染します。

空気感染を起こす代表的な病気が、麻疹(はしか)や水痘(水ぼうそう)、結核で、他にも炭疽症や天然痘も空気感染です(参考文献<英語>)。

空気感染は飛び道具のようなもので厄介ですよね。

さて、エアロゾル感染と空気感染の違いについて説明していきましょう。

 

エアロゾル感染の定義は揺れている

新型コロナウイルスがエアロゾル感染を来すというニュースが中国からもたらされましたが、厚生労働省はまだ真偽が明らかではないと否定しています。

新型コロナウイルスのエアロゾル感染、厚労省「証拠なし」

厚生労働省結核感染症課の担当者は「『エアロゾル感染』を空気感染の一種とする説もあれば、飛沫感染の一種だとする説もある。科学的に解明されていない部分も多く、かなり曖昧な用語だ」と話す。

確かに、先ほど参考文献として挙げたもの(参考文献<英語>)には、空気感染の説明の一部にエアロゾルの名前が使われており、これだと空気感染ということになってしまいます。

しかし新型コロナウイルスは現在のところ、接触感染と飛沫感染であることが既定の情報であり、空気感染である証拠はまだはっきりとしていません。

インターネットでもエアロゾル感染が空気感染と捉える立場と、飛沫感染の延長線上と捉える立場で発信内容が異なるため、混乱の原因となっています。

そのような境界的な用語であるエアロゾル感染とはどのような感染なのでしょうか?

 

エアロゾル感染とはどんな感染?

エアロゾルですが、それは空気中に浮遊する微小な液体または固体の粒子のことを言います。

医学の世界の標準用語は英語であり、日本だと最初に訳された情報を様々な人が二次利用・三次利用するので、だんだんわけがわからなくなってしまいます。

本記事では、エアロゾル感染について論文をいくつか調査してみました。

するとわかったことがあります。

まず新型コロナウイルスに関しての情報はまだはっきりしておらず、これまで集積されたインフルエンザのデータが役立ちます。

インフルエンザもエアロゾル感染を起こします。

ある文献<英語>によると、インフルエンザのエアロゾル感染には次の特徴があります。

・少数の人は、何倍もウイルスを放出する

・基本的には状態が悪い方(重症の方)にそれが多い

・患者の頭からの距離が離れると濃度が低下する

また、肝心の距離に関してはこのようなことがわかっています。

エアロゾル感染においては、飛沫核は5マイクロメートル未満とされています。

この5マイクロメートル未満の粒子は、インフルエンザの場合、62分で3メートル落下します<文献>。

他に粒子の大きさと落ちる時間は下記の通りです。

・100マイクロメートル(花粉レベルの大きさ)10秒

・20マイクロメートル   4分

・10マイクロメートル 17分

ある程度時間が経過すれば、空気の中を沈降して、吸い込む危険が減るのです。

一方で、ヒトへのウイルスではないのですが、空気感染を起こしてブタに感染する豚繁殖・呼吸障害症候群ウイルスだと、9.1 kmでも検出されたなどの報告<英語>まであり、リアルな空気感染の恐ろしさを彷彿とさせます。

そのような水準に比べれば、新型コロナウイルスの「エアロゾル感染」が、現状のところは、飛沫感染の延長線上のエアロゾル感染と捉えるので良いという見解に同意できるものです。

 

マスクは、エアロゾル感染や空気感染を予防できるか?

一般的なマスクは3マイクロメートル程度までしかカットできませんので、いずれも厳しいです。

直接抑止するにはN95マスクを使用するしかないようです。

N95マスク

0.3μmの粒子でも95%以上捕集するとされていますね。

ただ息苦しかったりしますし、これで予防するのはあまり現実的ではありません。

基本は手洗いなどを中心に予防策を組み立てるのが良さそうです。

 

まとめ

現状の所、空気感染するという明らかな証拠はありません。

新型コロナウイルスはどうもうつりやすいウイルスのようです。

飛沫感染や、その延長線上としてのエアロゾル感染でも十分説明できるように筆者も思えます。

WHOも2月11日の段階で否定しています

いずれにせよ、今回までわかっている情報では、特に対策を変えるものではないと言えましょう。

手洗いとうがいの励行継続が最適と考えられます。

【お役立ち情報】コロナウイルスと消毒(よく尋ねられる有効な消毒液をまとめました)

◯ 62〜71%エタノール

◯ 0.5%過酸化水素

◯ 0.1%次亜塩素酸ナトリウム

なお、2020年現在、消毒用のエタノールは品薄状態が続いており、無水エタノール4と精製水1の割合で作成することが一つの解決策です。

ただし、 燃料用アルコールの「メタノール」と間違えないこと、無水エタノールは引火しやすいため火の近くで作成しないこと、また乾くまで擦り込むことが大切なので手からしたたる程度までの量を使用することなどが大切です。

次亜塩素酸に関しては下記のページが参考になります。

次亜塩素酸水を使う際の目安濃度・適切なppmについて

次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウム液の特性の比較

また、新型コロナでのデータではありませんが、ウイルスの中でも新型コロナに近いSARSに関して、食器洗いに使う市販の中性洗剤も消毒作用があることが確認されています。

0.5%の濃度で「100万個」のSARSウイルスを倒すことができ、中性洗剤には薄めても十分に消毒効果があることがわかったとのことです。界面活性剤が同ウイルスに対して有効とのことです。

こちらも選択肢に挙がることでしょう。

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