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新型コロナウイルス

新型コロナウイルスにBCGは本当に効くのか

新型コロナウイルスとBCG

★最初に断っておきますが、この原稿は適応外使用のBCGを勧めるものではなく、海外医療情報等の紹介です。私は新型コロナに対してのBCG接種を現時点で推奨しておりませんので、よろしくお願い申し上げます。

日本ワクチン学会の次の声明も一読なさってください→新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する BCG ワクチンの効果に関する見解【2020.4.3 Ver.2】

BCGが新型コロナに奏効?

BCGが新型コロナに効くのかという質問にお答えしようと思います。

BCGとは、結核に対する弱毒化された生ワクチンですね。

一般ではスタンプ注射などとも呼ばれていますね。皆さんも受けたことがあるのではないでしょうか?

日本では1951年から開始されています。

そのため、現役世代の多くは接種を受けているということになりますね。

結核のためのものですから、新型コロナウイルスに対してのものではありません。

そのため、私も最初聞いた時には「本当?」と思ったのですが、これが世界では大きな動きとなっているのです。

 

BCGの大規模研究が計画中

NYタイムズの記事によると、オーストラリアではこれから4000人規模の、医療従事者向けの研究が為されるそうです。

Australia Enters 4,000 Healthcare Workers in Trial for Coronavirus Vaccine

また、他にもギリシャやオランダでの研究も予定されているということなのですね。

ハーバード大学の博士も研究を計画しているようです。

アメリカ科学振興協会(AAAS)のサイエンスHPによると、

Can a century-old TB vaccine steel the immune system against the new coronavirus?

なんとこれまでの研究で、BCGが上気道炎にかかるリスクを減らしたりすることが示唆されているというのですね。

そしてさらに、2018年の黄熱ワクチンを利用した研究によると、BCG接種群ではウイルス血症を抑制できたとのことです。

つまりBCGは結核に限らず、ウイルス感染症を抑制できる可能性があるということです。

そのために、BCGを使った新型コロナ罹患予防に関する研究が計画されているということなのですね。

 

なぜBCGが新型コロナなどのウイルス感染症を抑止しうるのか

すると皆さんも、では「なぜBCGが新型コロナなどのウイルス感染症を抑止しうるのか?」と疑問に思われるでしょう。

そう、BCGは元々結核を弱毒化させたもので、結核に対する免疫を作るために接種されるものです。

人の身体には、2つの免疫があります。

一つは自然免疫といって、病原体を選ばずに異物に対して排除に働くものです。

担当細胞としては、マクロファージやNK細胞、好中球などが該当します。

異物が入ってきたら、それを排除するためにこれらの細胞が機能するのですね。

もう一つで獲得免疫というものがあります。

こちらはより、病原体を選んで排除します。「特異的」とも呼びますね。

身体は一度入ってきた病原体を記憶します。

またそれに対しての抗体を作ります。

次にこの病原体が入ってきた時に、獲得免疫はそれを記憶していますから、その病原体に特化して作用する免疫を発揮して、強力に排除することが可能なのです。

身体の中でこの獲得免疫を担当しているのは、リンパ球のT細胞やB細胞になります。

例えば、麻疹(はしか)は一度なると生涯ならないことをご存じの方は多いでしょう。

これは麻疹ウイルスを獲得免疫が記憶しているため、二度目は強力にウイルスを排除するために、再感染がないわけですね。

BCGも結核に対して、この獲得免疫を作るものなのですが、なぜか他のウイルスにも効く可能性が示唆されているわけです。

それはどうしてか。

実はBCGが、自然免疫を賦活化させうるのです。

 

BCGが自然免疫を賦活化させるわけ

どうやって自然免疫が賦活化されるのか。

それは体内に存在する生理活性物質である「サイトカイン」が関係しているとされます。

サイトカインのIL-1βや、INF-γ、IL-10を、BCGが増やす可能性があるのですね。

サイトカインは免疫細胞の状態を調節しています。

IL-1βなどによって自然免疫が賦活化されることで感染症を排除しうるということで、新型コロナにもその働きが期待されているということです。

 

どこまで期待できるのか

ただし現在では仮説の域を出ない水準です。

中には、BCGの接種・非接種の国別の、あるいはBCGの株別で各国を比較して、感染者の多寡を調べている説などもありますが、そればかりが感染者数や死亡者数に影響するとは言い難く、あくまで仮説の範疇だと考えられます。

一方で、日本はむしろ遅くまでBCGの複数回接種を行ってきました。

2003年に中止になるまで、WHOから勧告されるくらいに、他国が複数回接種を止めてもそれを続けていました。

現在他の国で大規模研究が行われ、そのうちそれらの結果が得られるということを考えると、まずは待ちの姿勢で良いとも考えられます。

実際、BCG再接種後(あるいは初回接種後)、新型コロナウイルスにどれくらいの間、どの程度効くのかということはまだまだ解明されていません。

もちろん偶然にも、結核と新型コロナのエピトープ(抗体が認識する抗原の一部分)が一致して、特異的な獲得免疫が機能しているという可能性はゼロではありません。

しかしそれよりも、自然免疫の活性化で効きうるという可能性のほうがより考えられるとは思います。

そのため、強力に新型コロナウイルスを排除するのかどうかというとそれはわからないということになります。

結論として、本稿執筆時点(2020年3月末)段階では、BCGが新型コロナに奏効するかどうかはまだわからない、しかしそれほど先ではなく、諸外国の臨床研究の結果が明らかになって知見が得られるだろう、ということは言えると考えます。

コロナウイルスは接触感染が多く消毒が重要です(★よく尋ねられる有効な消毒液をまとめました)

◯ 62〜71%エタノール

◯ 0.5%過酸化水素

◯ 0.1%次亜塩素酸ナトリウム

なお、2020年現在、消毒用のエタノールは品薄状態が続いており、無水エタノール4と精製水1の割合で作成することが一つの解決策です。

ただし、 燃料用アルコールの「メタノール」と間違えないこと、無水エタノールは引火しやすいため火の近くで作成しないこと、また乾くまで擦り込むことが大切なので手からしたたる程度までの量を使用することなどが大切です。

次亜塩素酸に関しては下記のページが参考になります。

次亜塩素酸水を使う際の目安濃度・適切なppmについて

次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウム液の特性の比較

また、新型コロナでのデータではありませんが、ウイルスの中でも新型コロナに近いSARSに関して、食器洗いに使う市販の中性洗剤も消毒作用があることが確認されています。

0.5%の濃度で「100万個」のSARSウイルスを倒すことができ、中性洗剤には薄めても十分に消毒効果があることがわかったとのことです。界面活性剤が同ウイルスに対して有効とのことです。

こちらも選択肢に挙がることでしょう。

 

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