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新型コロナウイルス

妊娠中の妊婦が新型コロナウイルスにかかっても母体と出産、新生児は大丈夫か? 

妊娠中の妊婦が新型コロナウイルスにかかっても母体と出産、新生児は大丈夫か? 

急速に拡大を見せる新型コロナウイルス

新型コロナウイルスについては他記事で経時的に解説していますが、拡大傾向が止まりません。

新型コロナウイルスCOVID-19 ・新型肺炎をどう予防・対処したら良いか

風疹ウイルスや2016年のジカ熱など、先天性の疾患をもたらすウイルスもありますから、現在妊娠している方で新型コロナウイルスは大丈夫かご心配な方もいらっしゃるでしょう。

妊娠20週くらいまでに風疹にかかると子に先天性風疹症候群が起こる可能性がありますし、ブラジルで流行したジカ熱の場合は小頭症が問題になりました。

ご自分のこともともかく、子供に先天性の障害が起きないか心配されたりもするでしょう。

それに答える一つのデータが発表されました。

2月12日にLancet(ランセット)という超有名医学雑誌に新型コロナウイルスにかかった妊婦の経過が掲載されたのです。

Clinical characteristics and intrauterine vertical transmission potential of COVID-19 infection in nine pregnant women: a retrospective review of medical records

今回のデータは妊娠後期の9人の女性で全員出産をされました。

新型コロナウイルスの経過およびお子さんへの影響を解説します。

 

妊娠後期女性9人のデータ

妊娠後期の女性が新型コロナウイルスにかかった場合に次のような症状が出現しました。

熱      7人
咳    4人
筋痛     3人
咽頭痛    2人

これは非妊婦と比べても特段変わりはありません。

なお、一般的な発症期の症状は下記になります。

◎発症時の症状

・発熱  98.6%
・疲労  69.6%
・咳   59.4%
・筋痛  34.8%
・息苦しさ 31.2%

また血液検査では下記の異常がありました。

・リンパ球減少 5人
・肝機能値異常 3人

ウイルスと闘うとリンパ球が減るので、これも妊婦・非妊婦を問わずに生じる変化です。

さて、肝心の出産と新生児はどうだったでしょうか?

 

妊娠後期の新型コロナウイルス罹患は出産に関して概ね問題なし

新型コロナウイルスは多くが軽症で経過するのですが、中に重症化する人がいることが知られています。

重症化する場合の各種の変化・出来事が起こるまでの日数(中央値)は下記になります。

・呼吸困難出現 5.0日

・入院     7.0日

・ARDS(急性呼吸窮迫症候群) 8.0日

重症化を比較的起こしやすい人はJAMA(米国医師会雑誌)に掲載されている論文だと次のような人です。

・年齢が高い

・他に病気を持っている

・呼吸困難や食欲不振が強い

Clinical Characteristics of 138 Hospitalized Patients With 2019 Novel Coronavirus–Infected Pneumonia in Wuhan, China

妊娠後期の女性に関してはどうだったでしょうか?

重症化および死亡は0でした。

もちろんまだ少数例の研究ですが、特段重症化の傾向が認められなかったのは安心材料と言えますでしょう。

そして9人全員が出産しています。

子供に関しても新生児仮死は0人で無事出産に至っています。

出産直後の新生児の健康状態を表す指数であるアプガースコアも8-10で1分後も5分後も問題なしということです。

しかも子からはコロナウイルスは非検出でした。

母から子への感染である垂直感染は認められなかったということになりますね。

 

胸部CTの結果は?

新型コロナウイルスは肺に画像の変化を認めることが多いとされています。

それも両側が多いという見解もあるのですが、この9例の調査では

・片側 4人
・両側 4人
・なし 1人

と様々であり、画像変化がないものもありました。

比較的軽症だとそのような場合もあるのですね。

 

その後の研究

その後感染者が増えるにつれて、様々な研究が発表されています。

人工呼吸器が必要となるほどの重症の妊婦からの新生児に、垂直感染の可能性が示唆された1例

またCOVID-19に罹患した妊婦からの新生児33人のうち、3人に感染があったことから、垂直感染が否定し得ないのではという報告もあり、注視してゆく必要があります。

 

妊娠初期の場合

まだ確たるデータはありませんが、日本産婦人科学会が次のような文書を出しています。

妊婦・産褥婦の新型コロナウイルスの感染予防対策について 

妊娠初期のコロナウイルス感染症は、新型ウイルスであっても現時点では直接、胎児の先天奇形のリスクとなることは考えにくく、罹患した妊婦が過度に⼼配する事が無いような配慮を⾏う

以上より、これまでのコロナウイルスの知見から先天奇形を強く心配する必要はないとのことです。

ただしまだ未知数の点があり、これからの研究が待たれます。

 

妊娠後期の新型コロナウイルス感染のまとめ

今回ランセットに掲載された小規模の研究では、とりあえず妊娠後期の場合に、重症化や胎児感染は示唆されませんでした。

ただ妊娠初期や中期の安全性を保証するものではないので、続報を待ちたいところです。

小さい規模の研究ではあるのですが、これから出産を迎え「重症化や胎児感染」のことでご心配しておられる妊娠後期の方にとっては、少なくともその点に関しては安心材料の一つになるかとは言えると思います。一方で、その後も述べたように様々な報告が出てきているので、これらの結果を注意して見てゆく必要はあるでしょう。

 

 

【お役立ち情報】コロナウイルスと消毒(よく尋ねられる有効な消毒液をまとめました)

◯ 62〜71%エタノール

◯ 0.5%過酸化水素

◯ 0.1%次亜塩素酸ナトリウム

なお、2020年現在、消毒用のエタノールは品薄状態が続いており、無水エタノール4と精製水1の割合で作成することが一つの解決策です。

ただし、 燃料用アルコールの「メタノール」と間違えないこと、無水エタノールは引火しやすいため火の近くで作成しないこと、また乾くまで擦り込むことが大切なので手からしたたる程度までの量を使用することなどが大切です。

次亜塩素酸に関しては下記のページが参考になります。

次亜塩素酸水を使う際の目安濃度・適切なppmについて

次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウム液の特性の比較

また、新型コロナでのデータではありませんが、ウイルスの中でも新型コロナに近いSARSに関して、食器洗いに使う市販の中性洗剤も消毒作用があることが確認されています。

0.5%の濃度で「100万個」のSARSウイルスを倒すことができ、中性洗剤には薄めても十分に消毒効果があることがわかったとのことです。界面活性剤が同ウイルスに対して有効とのことです。

こちらも選択肢に挙がることでしょう。

 

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