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新型コロナウイルス

新型コロナはエイズ(HIVウイルス)ではありません

コロナはHIVやAIDSではない

新型コロナはHIVではない

新型コロナはHIVではない。

当たり前のようなことに思えますが、結構この情報を信じている方もおられるようです。

私も何度も尋ねられましたし、既定の事実のように理解されている方や、新型コロナ関連の新しいニュースが出ると「これもHIVを挿入しているからですね?」などと結びつけておっしゃる方もいます。

今回の新型コロナウイルスの世界的な拡散においては、「インフォデミック」の様相を呈しています。

情報の拡散が早くなったため、デマや陰謀論もものすごい勢いで広がるようになっているのです。

新型コロナHIV説の原点となったのは、プレプリントという発表すらされていない論文でした。

インドの研究者が、論文を出す前にいろいろな人からコメントをもらえるbioRxivというサイトに下書きを出したのです。

それが下記のものです。

Uncanny similarity of unique inserts in the 2019-nCoV spike protein to HIV-1 gp120 and Gag

しかし、専門家が見ればすぐにその内容のおかしさがわかるものだったため、すぐに反論され、論文の下書きは数日で取り下げられました。

ところが…

この下書き掲載をきっかけに、新型コロナはHIVの性質を持っている説が世界中に広がり、今や新型コロナ自体が持っている

・リンパ球減少

・PCR検査再陽性

など、あらゆる事象がHIVと関連付けられて、日本の論者も含めて様々な人によってまことしやかに新型コロナ=HIV説が語られる状況です。

ただ、そもそもの原点は、科学者の指摘で数日ももたなかった水準の論文の「下書き」であったことを知っておくのが良いでしょう。

 

HIVではない証拠は

これは数々の専門家が反論しています。

インドの論文下書き(プレプリント)は、意図的にRaTG13というコウモリに感染しているSARS様ウイルスの存在に触れていないと指摘されています。

実はこのRaTG13が、今回の新型コロナウイルスであるSARS-CoV-2に相当近いのです。

ゲノム配列の96.3%が同じであり、SARS-CoV-2の(すぐ前かどうかはともかく)前段階のウイルスと目されています。

インドのプレプリントはそれに触れず、HIVと新型コロナは以下の4配列が同様で「挿入」(された)と主張しました。

①TNGTKR

②HKNNKS

③RSYL- – – -TPGDSSSG(HIVはRTYLFNETRGNSSSG)

④QTNS———————–PRRA(HIVはQTNSSILMQRSNFKG PRRA)

詳細な分析はトレヴァー・ベッドフォード博士のTwitterを見て頂ければと思います。

ベッドフォード博士の検証

英語ですが、挿入されたと主張されている配列が、2013年のRaTG13ですでに存在することがわかります。

つまり、RaTG13の配列をSARS-CoV-2も引き継いでいるだけと考えられるのです。

ただツッコミどころはそれだけではなく

・配列が非常に短く、このレベルならば様々な生物に見られる(それらの生物はHIVですか?)

・よく見ると、③と④は別に一致していない(特に③)

など、様々な疑問点があります。

他にも複数の専門家が誤りを指摘しています。そこには人工的な操作による人造ウイルスを示唆する痕跡はないのです。

丹念にHIVウイルスと関連性がないことを検証している論文もあります。

 

広がるデマ

広がるデマを看過せず、世界の一流医学雑誌である、Lancetが科学者27人の名を連ねて、改めて「人工ウイルスではない」「野生生物由来であること」を明言しています。

Statement in support of the scientists, public health professionals, and medical professionals of China combatting COVID-19

わざわざそれをする必要があるくらいフェイク情報が広がっているとも言えるでしょう。

ウイルスの中には「フーリン切断部位」という構造を持つものがあり、感染性が増強されるのですが、HIVやエボラ、鳥インフルエンザなどもこれを持っています。

最近では「フーリン切断部位」が「HIVと同じようにある」から、「HIVが挿入された」との情報まで広がっています。

しかし述べたように、フーリン切断部位は、HIVに限らずウイルスが自然に獲得しうるものです。

SARS-CoV-2も、このフーリン切断部位と、肺のACE2受容体に結合する部位を手に入れて、ヒトに感染することになったと考えられています。

そもそもHIVウイルスの特徴は、免疫細胞のCD4細胞に感染して、免疫不全を起こすというものです。

現状、コロナウイルスがCD4細胞に感染することの明確な証拠はありません。

【追記】その後、次の文献が発表されました。

SARS-CoV-2 infects T lymphocytes through its spike protein-mediated membrane fusion

試験管内の実験ですが、新型コロナウイルスはT細胞に侵入できる可能性が示唆されています。

ただ注意しなければならないのは、それは侵入であって、HIVウイルスのような複製の場としてというものではないということです。

T細胞を複製に使用するのではなく、T細胞とともにウイルスは死ぬことになります。

また、様々な所で誤解されているのですが、リンパ球減少はインフルエンザ感染などでも起こるので、ウイルス感染において何ら特別な現象ではないのです。しかし「HIV→免疫不全」と勝手に結び付けられて理解されていることさえあります。

前回のSARS(重症急性呼吸器症候群)の際にも、ウイルス自体はしばらく検出されたと報告があります。

今回、大阪でバスガイドの女性の再陽性が報じられると、新型コロナは免疫ができない→やっぱりHIVという説まで流れています。

これも、単にウイルスの排出が続いているだけで(感染性は高くないとされます)、免疫ができないから持続感染するものでもないのです。

このように、新型コロナが人工産物あるいはHIV/AIDSであることは否定的です。

流行時には様々な虚偽の情報が流れます。それらを信じることにより、不安が増し、パニック様の行動につながらないとも言えません。

これだけ世界中の専門家が間違いと指摘しても、それでも陰謀論を信じている方はいるようですが、それらには惑わされず、粛々と予防行動を継続するのが良いと考えられます。

いずれにせよ、すでに明らかになっている新型コロナウイルス罹患者の経過は、SARSに近く、AIDSの経過とは似ていません。

不安になっている方はまずはご安心頂くと良いと考えます。

【お役立ち情報】コロナウイルスと消毒(よく尋ねられる有効な消毒液をまとめました)

◯ 62〜71%エタノール

◯ 0.5%過酸化水素

◯ 0.1%次亜塩素酸ナトリウム

なお、2020年現在、消毒用のエタノールは品薄状態が続いており、無水エタノール4と精製水1の割合で作成することが一つの解決策です。

ただし、 燃料用アルコールの「メタノール」と間違えないこと、無水エタノールは引火しやすいため火の近くで作成しないこと、また乾くまで擦り込むことが大切なので手からしたたる程度までの量を使用することなどが大切です。

次亜塩素酸に関しては下記のページが参考になります。

次亜塩素酸水を使う際の目安濃度・適切なppmについて

次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウム液の特性の比較

また、新型コロナでのデータではありませんが、ウイルスの中でも新型コロナに近いSARSに関して、食器洗いに使う市販の中性洗剤も消毒作用があることが確認されています。

0.5%の濃度で「100万個」のSARSウイルスを倒すことができ、中性洗剤には薄めても十分に消毒効果があることがわかったとのことです。界面活性剤が同ウイルスに対して有効とのことです。

こちらも選択肢に挙がることでしょう。

 

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