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新型コロナウイルス

がん患者は新型コロナウイルスCOVID-19 ・新型肺炎をどう予防・対処したら良いか

がん患者は中国で流行する新型肺炎 コロナウイルスにどう対処したら良いか

新型コロナウイルスの経過のまとめ・時系列

【2月12日13時更新】

中国政府が臨床診断からの患者数を加えたため、感染者は48206人、死亡者も1358人に増えました。致命率は2.8%となります。

【2月12日16時更新】

日本でも感染の拡大に気をつけねばならない段階になってきました。

先日JAMA(米国医師会雑誌)に載った論文では、入院者の呼吸困難出現の中央値5日と、発症からのタイムラグが指摘されています。

時間が経ってどんどん悪化するようなケースでは、病院を受診したほうが良いと考えられます。

また、血液がんの場合のリスクについての項目を足しています。

【2月6日16時更新】

データとしては、潜在的な感染者も多いだろうため、罹患数(とそれに伴う主として中国の)死者数も増えていますが、実際の治療例等から、健康人への感染は、熱が1週間程度続く場合があるものの、経過は良好であることがわかってきました。がんの患者さんでも特に免疫力が低下する状況の方ではない限りは、過剰な心配は不要だと考えられることは変わりありません。

【2月2日12時更新】中国本土の感染者は1万4380人、死者は304人で、致命率は2.11%です。なお、中国以外の国の致命率は0%です。

「死者が◯◯人増 」「死者数はSARSに迫る 」「大流行したSARSの感染者を中国だけで超えた」などと、各メディアの文言が不安感を煽りますが、各データは次のようになります。

・SARS 感染者8096人 死者800人超
・新型コロナ 中国の感染者1万4380人 死者304人 致命率2.11% 中国以外での致命率は0.56%

信頼できる専門家による情報(当記事の末尾)に沖縄県立中部病院の高山義浩医師のFacebookを追加、及び参考になる記載を引用。

【2月1日10時更新】中国本土の感染者は1万1000人超。ただし、死者は258人で致命率は2.34%と上昇はありません。感染者数だけを見ると驚くかもしれませんが、重症者は多くないのでしょう。死者に関しては65歳以上が約8割で男女比は2:1となっています。やはり一般的にインフルエンザ等と同様、高齢者において注意が必要とは言えましょう。

【1月31日10時更新】WHOが非常事態宣言を出しました。ただし個々人の予防策は不変でしょう。

【1月29日11時30分更新】感染者は5974人、死亡者は132人になっています。致命率は2.2%と、専門家が予測していたように低下しています。武漢からのチャーター便で日本人が帰国しました。がんの患者さんにおいて(一般の方も)対策は変わりありません。専門家が述べているように”「電車で隣に座っている人が新型コロナウイルス感染症かもしれない!」などと不要な心配する必要はありません。現状を正しく認識し、こまめな手洗い、咳エチケットといった普段から個々人ができる感染予防をより丁寧に行っていきましょう”<「渡航歴のない新型肺炎患者発生」の持つ意味

【1月27日8時30分更新】患者数は2744人、死亡者は80人と増えています。数を見ると驚くところだと思いますが、致命率は約2.9%で大きな変化はありません。冷静な対応を継続することが大切です。

【1月25日12時00分更新】患者は世界で1300人。死亡者の内訳について後述。また文末に信頼できる専門家による情報サイトを掲載。

【1月24日11時00分更新】患者が830人に増え、25人が死亡したとのこと。やはり致命率は約3%程度で推移していますね。

【1月23日21時30分更新】死亡者の分析も明らかになってきました。死亡者17人のうち少なくとも9人が糖尿病や冠動脈疾患、パーキンソン病などの有病者。死亡者の年代別内訳は80歳以上が8人、70代が2人、60代が5人、50代が1人と高齢者が多いです。最も若い48歳の女性も疾病が以前からあったとのことです。性別の内訳は男性13人、女性4人【参考】。

【1月23日10時10分更新】罹患者は568名に増えたとのことです。武漢は移動制限。世界保健機関は緊急事態の宣言を見送り、継続検討にしているとのこと。

 

流行る新型肺炎とがん罹患者はどうか?

新型のコロナウイルスによる肺炎が、中国の武漢で発生しています。

2020年1月22日に、米国でも初の感染者が出たと報じられました。

また感染者が440人、死亡者が9人まで増えたとのことです。

日本ではすでに1月16日に初の感染者が出たことが発表されました。

中国はこれから春節を迎えるということで、人の移動が激しくなります。

今現在、がんを患っておられる方、がん治療を受けておられる方で、このコロナウイルスのことがご心配な方もいらっしゃると思います。

そのため、どう対策・対処したら良いのか、感染予防策は何か、また利用できる情報源についてまとめました。

結論から先に言いますが、通常の風邪などの予防策と同様で良いと考えられます。そして重要なのは手洗いです。以下に解説します。

 

一般的な注意 新型コロナウイルス感染症

コロナウイルスは風邪の原因ウイルスとして一般的です。

コロナウイルスにも様々な種類があります。風邪になるのは4種類あり、風邪の10~15%(流行期35%)はこれらが原因とされています。

ところが動物から感染する別の2種類は重症です。皆さんもお聞きになったことがあるかもしれませんが、SARS(重症急性呼吸器症候群)とMARS(中東呼吸器症候群)で、いずれも肺炎を起こします。

まず安心して頂ければと思いますが、今回のコロナウイルスは重症度がSARSやMARSより低いです。SARSの致命率9.6%、MERSの致命率34.4%ですが、今回のものは致命率1.8%で(当初の)死亡者4人のうち3人は高齢者であるとのことです<参考文献>。23日未明時点で、死亡者17人、感染者568人とされているので、致命率は約3.0%ということになり、当初よりは上昇しています。29日には感染者が5974人と増えたのに対し、死亡者は132人になっています。致命率は2.2%と、専門家が予測していたように低下して来ています。

発症した患者背景はLancetで論文化【Clinical features of patients infected with 2019 novel coronavirus in Wuhan, China】されており、糖尿病や高血圧、循環器疾患などの基礎疾患を持つ患者での感染が確認されていますが、悪性腫瘍を持つ人に関しては全体の2%ということで、とりわけ高くはありません

基本的には高齢者および慢性病を有している人のリスクが高そうで、それは他の感染性疾病と変わりがありません。がんを患っている方に関していえば、そのため、消耗しないように、治療の副作用を抑え、食事や運動をしっかりと行うこと、つまり通常の体力維持策が大切と言えそうですね。

なお参考文献で引用した、国立国際医療研究センターの忽那賢志医師が専門家で、かつYahoo!で一般向けにわかりやすく説明しているので、そこをチェックしておけばまずは良いと考えます。

現状においては、人と人との間の感染があることが報じられていますが、「飛沫感染」「接触感染」で「空気感染」ではなく、ウイルスが入った分泌物を介しての感染となるため、対策は風邪予防などの一般的な対策に準じると考えられます。

 

がん患者と感染および対策

がんの患者さんで感染に気をつけなければならないのは、好中球減少症(白血球の中の好中球が減る。抗がん剤治療の副作用等で起こる)の時です。

ただし好中球は細菌の抑止に関わっており、様々な見解がありますが、ウイルスに対処するのはリンパ球であり、風邪等のウイルスに対して明らかに脆弱化するとも言えないようです。

また、新型「インフルエンザウイルス」の場合に、免疫不全状態(化学放射線療法を含む、とされています)だと死亡リスクが高くなるとされていますが、HIV/AIDSやステロイド使用中などがひとまとめで計算されており、個別のリスクの指標にはなり難いかと筆者は考えています。ただし、もちろん骨髄抑制が強い抗がん剤治療を受けておられるような方や、血液がんの方などは、一定以上の注意は必要とは考えます。

ただし、過度に心配する必要はなく、基本的な対策の励行が肝要と考えます。

重要なことは、次の一点です。

それは手洗いです。

手を介してウイルスは感染するので、それが最も重要な対策になります。

くしゃみや咳でも感染しますが、人はウイルスが付着しているものを触り、無意識に顔を触ったりする(何十回も触っているとのこと)ので、そこから感染するのです。なるべく顔などを触らないことも重要でしょう。

◎手洗い

手洗いの効果やするべきシチュエーションは下記となります【参考】。

【手洗いの内容と残存ウイルス数】

◎手洗いなし・・・約1,000,000個
◎流水で15秒手洗い・・・約10,000個(約1%)
◎ハンドソープで10秒または30秒もみ洗い後、流水で15秒すすぎ・・・数百個(約0.01%)
◎ハンドソープで60秒もみ洗い後、流水で15秒すすぎ・・・数十個(約0.001%)
◎ハンドソープで10秒もみ洗い後、流水で15秒すすぎを2回繰り返す・・・約数個(約0.0001%)

<※ただしデータはネコカリシウイルスを用いたもの>

【いつ手を洗うのか】

• 帰宅後

• 公衆トイレ使用後

• 用便後

• 嘔吐物を処理したり接触した後

など、となります。

基本的にはハンドソープを用いてもみ洗い後に流水ですすぐのが良いでしょう。

◎マスク

マスクに関しては議論があり、限定的な効果があるとするものもあれば、否定的な見解のものもあります。

基本的には、公共の場でのマスク着用を推奨するべき強力な根拠は存在しない。米疾病対策センター(CDC)も、「現段階では(何らかの合併症リスクの高い人も含み)何も症状が出ていない人がインフルエンザ予防のため外出先でマスクを着用することは推奨しない」としている。

◎うがい

うがいに関しては、日本発の研究で、「1回あたり20mlの水で15秒間を3回続けて行う水うがいを1日3セット以上行ったところ、風邪の発症率を減らした」という報告もあります【参考】。

以上より、手洗いは当然必須。うがいやマスクは各自の判断で行う、行わないを考えれば良いでしょう。

他に、がん罹患者の感染対策に関してまとまっている記事を挙げておきます。下の2文献は英語ですが、Google Chromeなどでの右クリックからの「日本語に翻訳」を使用すれば違和感なく日本語で読めます。

【がん患者の一般的感染対策で知っておくと良い資料】

抗がん剤と副作用の誤解 ~抗がん剤治療中は生ものを食べてもよいのでしょうか?~→大切なのは手洗い。

がん患者の感染予防(アメリカCDC。英語)→こちらも基本的には手洗いを推奨。

アメリカがん協会(英語)→細かな注意点が豊富【※ただここまでやる必要はないでしょう】。

 

血液がんの場合

一般に、血液がんの場合は、より免疫に対する影響が大きいため、固形がんよりは注意が必要であるとは考えられます。

例えば、下記では、多発性骨髄腫のインフルエンザのリスクが10倍程度という見解もあります。

インフルエンザのリスクは10倍高い可能性

ことさらにおびえる必要はありませんが、固形がんよりは一般的に注意したほうが良いでしょう。

 

新型コロナウイルスによる肺炎に対するがん患者の備えのまとめ

以上、がん患者が新型コロナウイルスに対して知っておくことをまとめました。

最近の一連の情報でわかって来ていることは下記です。

・感染力は侮れない

・タイムラグで重症化する場合があり数日にかけて悪化するケースは要注意

重要なことは手洗いで、それを徹底することが大切です。もちろん、人の集まる場所に不要な外出を控えることも有効でしょう。

あとどれくらいまで対策するかは、ご本人の状況や希望によっても異なると考えられ、担当医ともよく相談すると良いでしょう。

 

内容は動画でも解説しています。

予防法一般

 

JAMA(米国医師会雑誌)に掲載された論文の紹介

 

マスクの正しい使い方

 

実際にかかった医師の動画を紹介

 

信頼できる専門家による情報まとめ

◎中国武漢から流行している新型コロナウイルス(2019-nCoV)による新型肺炎について 新型コロナウイルスに関しての簡単な解説とまとめの記事

◎忽那賢志医師(感染症専門医)のYahoo!ページ

◎高山義浩医師のFacebookページ

高山医師の次の見通しは参考になります。

「封じ込めができなければ、ワクチンがないので一定人数が感染することは避けられないということです。私たちが感染対策を実施する意義とは、感染者数を減らすことではないんですよ(ここ重要)。

その意義とは、

1)流行のスピードを遅くすることで、ハイリスク者の隔離性を保って感染させないこと(その間に、元気な人が感染して集団免疫を獲得して流行を終わらせること)

2)流行のピークを低くすることで、医療機関へのインパクトを減らし、医療従事者や病床が適切に運用されるようにすること(終息するまで、重症者の命を救える体制を維持すること)」

 

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