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新型コロナウイルス

新型コロナ再陽性の大阪バスガイド女性のケースは再感染か再燃か

がん患者は中国で流行する新型肺炎 コロナウイルスにどう対処したら良いか

大阪 ツアーガイドの女性 再び陽性に ウイルス増殖か 再感染か

新型コロナに一度罹患し、その後軽快し、自宅療養を行っていた大阪のバスガイドの女性が、体調不良が続き、再度検査を受けたところ陽転化していたというニュースが報じられています。

大阪 ツアーガイドの女性 再び陽性に ウイルス増殖か 再感染か

可能性としては、

・再感染

・持続感染

と考えられているようです。

以前から中国で、再感染ではないかというケースが度々報じられていました。

しかし、どうも有名医学雑誌に投稿された論文からは、ウイルス量も経過中に上下しているようですし、今回のケースでは自宅療養を続けていたとのことで、再感染よりもウイルスが持続的に存在していたということが類推されるのではないかと思われます。

新型コロナウイルスは新型だけあって、このウイルスに感染した場合に、免疫応答がどのように起こるのかがまだ不明確です。

そのため、現時点で確たることは言えないのですが、筆者はYouTubeでも継続的に新型コロナウイルス情報を発信してきたので、情報収集を続けており、その範囲でわかることをお伝えしたいと思います。

 

現時点で考えられること

実は再感染や再燃の他にも可能性があります。

それは「偽陰性」です。

もともと新型コロナの検査(PCR)は検査の精度が必ずしも高くなく(具体的には感度と言います)、病気があっても陽性と出るとは限りません。

本当は病気があるのに陰性に出ることを「偽陰性」と言います。

先述したように、ウイルス量が後になって多少上がるように見える研究結果もありますし(注;これは感染が悪化してとは限りません)、回復期でもまだ高ウイルス量でありしばらく排出が続くことが懸念されるとした論文も存在します。

すなわち、治っているのにウイルスとしては出している、それが検査の状況によって陽性に出たり陰性に出たりするということが考えられるのです。

ただこれは決して特殊なことではなく、新型コロナに近い感染症であるSARS(重症急性呼吸器症候群)においても、中央値21日(14〜52日)で上気道の分泌物からウイルスを出していたという報告もあります。

これらは回復例なので、回復した人でもそのように一定期間ウイルスを出し続けることがあるのです。

一方で、「その間に感染するのでは?」という懸念があると思います。しかし、この研究でも、最近のニュース報告でも、回復後の陽性者からの感染は確認できておらず、排出はあるけれども感染性は高くないとは推測されます。

 

再感染および重症化説の広がり

再感染というのは一度治癒したのが、再度同じウイルスにかかることです。

ただ現状、この証拠は乏しいです。

今回筆者は、この出どころを調べてみました。

するとNEW YORK POSTやThailand Medical Newsなど様々なところが

It’s highly possible to get infected a second time. A few people recovered from the first time by their own immune system, but the meds they use are damaging their heart tissue, and when they get it the second time, the antibody doesn’t help but makes it worse, and they die a sudden death from heart failure.

という文言を使いまわしていることがわかりました(ただしThailand Medical Newsは偽陰性の可能性に言及していることは評価はされます)。

さらに調べると、一番古い日付のものは、台湾英文新聞の次のものでした。

Exclusive: Chinese doctors say Wuhan coronavirus reinfection even deadlier

ただいずれも「匿名の中国医師」の「談話」に過ぎないのです。

この医師の「再感染だと心不全で致死的」という根拠があやふやな情報が世界をかけめぐり、筆者にも何度も質問されるのですから、偽情報の伝播は恐ろしいものがあります。

 

再感染と重症化、実際はどうか?

一般的には、短い時間で再感染するというのは考えにくいです。

同じコロナウイルスのMERSではその可能性は低かったとのことですし、SARSにおいても、2年は抗体が保持されたと報告されています。

SARSの場合は3年後からは再感染の懸念があるようですが、それ以前の再感染は否定的です。

これらから考えるならば、この短期間での再感染よりも、持続的なウイルス排出がより推定されるというところだと思われます。

また重症化に至っては、その原因として、抗体依存性感染増強(ADE)であると唱える人たちまで出てきています。

ADEとは、感染してできた抗体が、次の感染の際にあろうことかウイルスを結果的に手助けしてしまう現象です。

そのため重症化が起きているのではないかと考える人がいるようです。

このADEを起こすウイルスで最も有名なのはフラビウイルス科のデングウイルスによるデング熱です。

一方でこのADE、実験室では様々なウイルスで確認されるものの、実際の人に対してそれが起こることは「稀」であると知られています。

デングウイルスのように、実際にADEを起こして悪化させるウイルスは限られているのです。

ではコロナウイルスはどうかというと、はっきりとしません

すなわち確実にADEを起こして悪化させるウイルスとは言い難いということになります。

一般的には、抗体は悪化の原因とは目しがたいことは、新型コロナに近いウイルスのSARSでも指摘されています。

一方でSARSにおいて、重症者には抗体が早い段階から出現する現象が認められたようなのですが、これも抗体が出たから重症化するというよりは、重症者は炎症が強いので早期にその刺激で抗体ができるという見解が論文にも示されています。軽症者はむしろ抗体ができにくい傾向にあったようですが、それでも治るということです。

あと注意すべきことは、初感染でも重症化することはあり、それは何も再感染に特別なことではないのです。

匿名の医師の一談話がまるで既定の事実のようになり、その理由まで強引に見つけてくる様子には驚くばかりですが、現実は再感染に限らず同じような問題は起こるのです。

 

結論

現段階ではまだはっきりとわかっていないところがたくさんあります。

ただ再感染で重症化するという話自体には根拠は乏しく、また本例が再感染というよりは、ウイルスの排除にある程度期間がかかる感染者がいるという推測のほうがむしろ妥当ではあると考えられます。

引き続き続報が入り次第、ここでも紹介していきたいと思います。

【お役立ち情報】コロナウイルスと消毒(よく尋ねられる有効な消毒液をまとめました)

◯ 62〜71%エタノール

◯ 0.5%過酸化水素

◯ 0.1%次亜塩素酸ナトリウム

なお、2020年現在、消毒用のエタノールは品薄状態が続いており、無水エタノール4と精製水1の割合で作成することが一つの解決策です。

ただし、 燃料用アルコールの「メタノール」と間違えないこと、無水エタノールは引火しやすいため火の近くで作成しないこと、また乾くまで擦り込むことが大切なので手からしたたる程度までの量を使用することなどが大切です。

次亜塩素酸に関しては下記のページが参考になります。

次亜塩素酸水を使う際の目安濃度・適切なppmについて

次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウム液の特性の比較

また、新型コロナでのデータではありませんが、ウイルスの中でも新型コロナに近いSARSに関して、食器洗いに使う市販の中性洗剤も消毒作用があることが確認されています。

0.5%の濃度で「100万個」のSARSウイルスを倒すことができ、中性洗剤には薄めても十分に消毒効果があることがわかったとのことです。界面活性剤が同ウイルスに対して有効とのことです。

こちらも選択肢に挙がることでしょう。

 

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