• 早期緩和ケア大津秀一クリニックが連携して提供する全国サービス「どこでも緩和」

緩和ケアクリニックでがんや慢性病のつらい症状や痛み、不安の早期からの緩和ケアを末期に限らず専門医大津秀一が全国対応。遠隔相談可オンライン対応緩和ケア外来で東京文京区所在。病気の進み具合や種類を問わず早期受診できます。スマートフォン等を用いたビデオ通話で相談することもできます。内科専門医でもあり身体全般に詳しいです。緩和ケア・緩和医療といえば当院にご相談ください。【診療科:緩和ケア内科・疼痛緩和内科・がん内科・がん精神科】

新型コロナウイルス

新型コロナウイルスと高血圧、降圧剤のACE阻害薬とARB

レニン・アンジオテンシン系 新型コロナウイルスと高血圧や降圧剤ACE

新型コロナウイルスと高血圧、降圧薬のACE阻害薬とARBについて科学的根拠に基づいてまとめます。

 

新型コロナウイルスと高血圧・降圧薬

最近、新型コロナウイルスと高血圧や降圧剤との関係が記事化されることが増えてきました。

私もYouTubeで動画配信を行っていて、その件に関してよく相談されます。

まず高血圧に関してなのですが、新型コロナウイルスで亡くなった方のうち高血圧が持病である確率が比較的高いことが指摘されています。

Clinical course and risk factors for mortality of adult inpatients with COVID-19 in Wuhan, China: a retrospective cohort study

例えば上の文献だと、生存者23%が高血圧だったのに対し、非生存者においては48%がそうだったと。

新型コロナウイルスつまりSARS-CoV-2は、人の体内のACE2受容体というところに結合することが知られています。

このACE2受容体が肺に存在するため、このウイルスは肺を好み、肺炎を起こします。

しかしACE2受容体は、心臓にも存在するのです。

また、人の身体の中にはレニン・アンジオテンシン系という、血圧や体液量などを調節するメカニズムが存在します。

レニン・アンジオテンシン系 新型コロナウイルスと高血圧や降圧剤ACE

ACE2 and HYPERTENSIONより引用】

上の赤丸の部分を見て頂ければと思いますが、ACE2受容体はこの系統にも関係しています。

アンギオテンシンⅡをアンギオテンシン1~7に変換するのがACE2でもあるのです。

日本人にも良く使用されている血圧を下げる薬剤であるACE阻害薬やARB(アンジオテンシン受容体拮抗薬)は、レニン・アンギオテンシン系に作用する薬剤です。

そのため高血圧だと、あるいは降圧剤を飲んでいると新型コロナウイルスに対してどうなのかという疑問が生じます。

ただ最近続々と、降圧薬に関しては現状維持で良いだろうとの発表がなされています。

そのかいもあって、一時期よりは「降圧薬は大丈夫なのでしょうか?」という質問を受けることが減りましたが、いろいろと不安な方もおられると思います。

そのような中、信頼できる英語の情報源を見出したので紹介します。

内容は専門的なのですが、継続的に更新されていますし、英語のサイトなのですがGoogle Chromeなどの「日本語に翻訳」機能を使えば大意をつかむことはできるでしょう。

 

#NephJCの「ACE2 and HYPERTENSION」

アメリカの腎臓内科医や循環器内科医が運営しているNephJCというジャーナルクラブ(専門家が論文などをベースに話し合う会)があります。

ここがACE2 and HYPERTENSIONという、新型コロナウイルスと高血圧/降圧薬に関しての独立したページを設けています。

実は紹介が遅れてしまったので、上記ページを動画でお伝えした際に、「有名医学雑誌にも声明がすでに出ていますよ」などと意見を頂戴したのですが、このページはそれらが出る前から運用されています。

そして現在も更新され続けています。そのため、最新の状況をつかむのに適していると言えるでしょう。

4月4日現在、上記のサイトに書かれていることをわかりやすく解説します。

 

新型コロナウイルスと高血圧

確かに新型コロナウイルスの重症者や亡くなった方に高血圧を持病として有する人の比率が相対的に高いのは事実です。

しかしそれをもって、高血圧があると、重症化や死のリスクが高いと現段階では結論づけるのは困難です。

それには理由があって、今回の新型コロナウイルスは高齢者でのそれらのリスクが高いことが知られています。

つまり高血圧だからリスクがあるのではなく、高齢者なのでリスクが高く、そのような方が高血圧を持っているために、高血圧の持病者がそう見えるだけかもしれないのです。

これをはっきりさせるためには、その影響を除くように工夫された研究を行う必要があります。

現状の所、高血圧を持っているために、より重症化や死のリスクがダイレクトに上がるのかどうかということは未解明です。

 

新型コロナウイルスと降圧薬

一時期、降圧薬を飲んでいると危険―などという説が流れました。

もちろん急に止めるほうがよほど危険なので、中止しないほうが良いです。

降圧薬には様々な種類があります。

レニン・アンジオテンシン系と関わるのは、ACE阻害薬やARBという系統の薬剤です。

一部の動物実験で、これらの薬剤がACE2受容体を増加させる(正確にはアップレギュレートする)のではないかと指摘され、そのため新型コロナの病態への影響が疑われたのでした。

ところが人での研究では、ACE阻害薬やARBがACE2受容体を増やしも減らしもしないようです。

さらには、レニン・アンジオテンシン系の亢進がSARS(新型コロナウイルスではなく以前のもの)において肺障害を強めるという動物実験があり、ARBのロサルタンを使ってそれを改善したという研究もあるのです。

そのため、ロサルタンを今回の新型コロナウイルス感染症に対して使用するという治験も海外で計画されています。

同じARBでも、それぞれ少しずつ性質が異なり、例えばアンジオテンシンⅡ(ACE2ではありません。レニン・アンジオテンシン系における有名な物質)をカンデサルタンやバルサルタンは上昇させる一方で、オルメサルタンは低下させるなど、様々な違いがあるようです。

ただ結論としては、ACE阻害薬やARBは中止せずに、担当医ともよく相談することが勧められています。

 

まとめ

現状、高血圧や降圧薬と新型コロナウイルスの転帰(見通し)を強く示唆するものはありません。

ただ一般に、高血圧や降圧薬を服用されているのは、相対的にはお年を重ねている方が多いでしょう。

適度な運動や、バランスの取れた塩分が多すぎない食事、野菜の摂取などは、血圧に関してももちろんですし、体調全般に関しても良いと考えられます。

またストレスを溜めることも血圧に影響しないとも言い切れません。

引き続き心身の良いコンディションを保つように心がけて頂くのが良いでしょう。

自衛隊中央病院の報告の中で重症化の兆しとして、若年者は「頻呼吸」、高齢者では「SpO2の低下」という目安が示されています。

それもあって最近パルスオキシメーターが品薄になっていますが、血圧計は大丈夫なようです。

値段は安くても良いので上腕式が好適とは考えられます。

 降圧薬を飲まれている方はとくに定期的に血圧測定を行い、また生活習慣の改善に引き続き努めて頂くのが良いでしょう。

 

Pocket
LINEで送る

つらさから解放され、病気に負けずにうまく付き合うための情報はこちらで入手できます

健康長生きの方法と準備のポイントをまとめた最新刊

↓↓↓↓↓↓↓



 

★緩和ケアの情報をわかりやすくお伝えするサイト

「早期緩和ケア相談所」

早期緩和ケア相談所

 

Facebookページ

早期緩和ケア外来・相談のFacebookページ」

早期緩和ケア外来・相談facebook

よかったら、いいね、フォロー等よろしくお願い申し上げます。

 

メルマガ「苦しみが軽くなるメールマガジン」登録はこちらからです。

早期緩和ケア大津秀一クリニック(東京都文京区目白台の外来)メールマガジン

 

『緩和ケアちゃんねる』(YouTube。動画)

チャンネル登録はこちらから

緩和ケアちゃんねる 早期緩和ケアクリニック(東京都文京区目白台)外来主宰の緩和ケア医(緩和医療医)大津秀一運営

 

早期からの緩和ケア医ツイッターです。

フォローお願い申し上げます。

大津秀一ツイッターの画像です

 

 

相談・診察を

RESERVA予約システムから予約する

早期からの緩和ケア外来の早期緩和ケア大津秀一クリニック診療予約

 

 

 

非オープン情報含む無料メルマガ登録はこちら