がんや慢性の病気によるつらい症状や痛み、不安を和らげる緩和ケアを、患者さんとご家族に専門家の医師が提供する緩和ケア外来クリニック。病気の進み具合を問わず受診できます。遠隔診療(オンライン診療)にも対応しており、診療所は東京の椿山荘の近くにありますが、再診以降は全国どこにお住まいでもスマートフォン等を用いたビデオ通話で診察・処方を受けることもできます(処方を伴わない相談は初回から遠隔対応も可能)。緩和ケアといえば当院にご相談ください。【診療科:緩和ケア内科・疼痛緩和内科・がん内科・がん精神科】

抗がん剤治療 緩和ケア

腫瘍学<がん治療・抗がん剤治療等>と緩和ケアの統合(早期からの緩和ケア)は世界的な課題

早期緩和ケアクリニック外来の緩和医療専門医(緩和ケア医)大津秀一が解説する腫瘍学<がん治療>と緩和ケアの統合(早期からの緩和ケア)は世界的な課題

腫瘍学と緩和ケアの統合についての論文がランセットオンコロジーにて

先月に、ランセットオンコロジーに腫瘍学と緩和ケアの統合についての論文が掲載されました。

Integration of oncology and palliative care: a Lancet Oncology Commission.

この腫瘍学と緩和ケアの統合が、いわゆる「早期からの緩和ケア」ですね。

最近Google Chromeブラウザの右クリックで出てくるメニューの「日本語に翻訳」で大意をつかむ程度の訳は簡単に得られるようになりました

このブログの一般の読者さんにもおすすめの方法です。

それで論文の抄録を一部翻訳すると、下記になります(私がポイントをまとめたものを翻訳の下に記すので、読みづらい方は飛ばしてください)。

 

がんと緩和ケアの統合に関する無作為化臨床試験は、生存と症状コントロールの改善、不安と抑うつの軽減、終末期の無益な化学療法の使用の減少、家族の満足と生活の質の向上、健康の改善された使用 – ケアリソース。専門的な緩和ケアチームによる患者指向ケアの早期提供は、腫瘍指向治療と並んで患者中心のケアを促進する。患者が報告したアウトカムと、癌治療に関する患者の積極的な関与を体系的に評価して使用することで、より良い症状管理、身体的および精神的健康の向上、ヘルスケア資源の有効利用がもたらされる。腫瘍学における緩和ケアの組織、教育、研究の内容と基準に関する国際的な合意が欠如していることは、成功した統合にとって大きな障壁となる。他の障壁には、緩和ケアは終末期ケアのみ、死と死の非難、インフラと資金不足という一般的な誤解がある。確立された優先順位の欠如は、統合をより広く妨げるかもしれない。この委員会は、腫瘍学および緩和ケアの統合を促進するために、標準化されたケア経路および複数の専門分野のチームの使用を提案し、専門家の活動を調整するためのシステムレベルの変更を求め、新しく改善された教育プログラムの開発および実施を患者のケアを改善するという全体的な目標。統合は新しい研究課題を提起し、そのすべてが臨床ケアの改善に寄与する。

 

以上が、Google Chromeを使った一部翻訳です。

 

ポイント① 腫瘍学と緩和ケアの統合(つまり早期からの緩和ケア)が何をもたらすか

腫瘍学(ここではがん治療と訳すこともできるでしょう)と緩和ケアの統合に関する無作為化臨床試験は健康上の利益を指し示す。

つまり生存と症状コントロールの改善、不安と抑うつの軽減、終末期の無益な化学療法の使用の減少、家族の満足と生活の質の向上、ヘルスケアリソースのより良い利用である。

 

ポイント② 障害は?

緩和ケアは終末期ケアだけ、死と死にゆくことというスティグマ(負のイメージ)がある」と記されています。

ここを読むと、そのような誤解は日本だけじゃない、とわかります。

緩和ケアの世界的な教科書である、The oxford textbook of palliative medicine(第5版)にも、緩和ケアはそのようなイメージがあることが記されていて、実は日本だけが遅れているというわけでもないのですよね。

 

他にも、まだまだ全般的に課題があることが記されています。

 

世界的にはこれから推し進めてゆくことが想定

The Lancet Oncologyは世界五大医学雑誌のひとつThe Lancetの関連雑誌で、がん治療に特化した医学専門誌です

与える影響が大きい雑誌です。

このような雑誌に、がん治療と緩和ケアの統合の内容が掲載されることは、インパクトのあることです。

この論文は、今後の展望について記してあります。

世界的には、これからこの方向性「腫瘍学と緩和ケアの統合ー早期からの緩和ケアー」をより推し進めてゆくことになるでしょう。

端的に言えば、がん治療と緩和ケアが一緒に為されることが増え、抗がん剤等の治療(分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬を含む)と緩和ケアを並行させることが当たり前になり、早期からの緩和ケアが当然となるでしょう。

ただそれを並行して為すべき緩和ケアの専門家の数は多くないため、引き続き緩和ケアの専門家として邁進していきたいと思います。

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