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新型コロナウイルス

新型コロナウイルス肺炎はプレボテラが原因説を検証 腸内細菌

新型コロナとプレボテラ

新型コロナウイルスによる肺炎は腸内細菌でもあるプレボテラが原因という説が出ています。

同件に関して医師が検証、解説します。

 

プレボテラがコロナにくっつく?

プレボテラは腸内細菌でもありますが、体内の各所に存在しています。

これに新型コロナウイルスが感染することによって、肺炎を起こしたり死に至ったりするのが、新型コロナの病態であるという説が出てきたのです。

端を発したのは、ある研究者による論文下書き(プレプリント)です。

ただしこれは「レター」という形式であり、研究論文ではありません。

Sequencing data (N=3) shows Wuhan coronavirus integration in bacteria (Prevotella mostly). Sequencing artifact – or is the virus infecting both bacterial and human cells?

The 2019 Wuhan outbreak could be caused by the bacteria Prevotella, which is aided by the coronavirus – Prevotella is present (sometimes in huge amounts) in patients from two studies in China and one in Hong Kong

という2編があるのですが、前者は一度撤回されています。

その理由は下記の通りで、実際後述する専門家によっても指摘されているものです。

それはシーケンスアーチファクトによって、本当はそうではないものを、新型コロナウイルスのゲノムとプレボテラのゲノムが融合しているように捉えていたというものです。

つまり両者のゲノムが併存しているので感染という仮説が立ったわけなのですが、実際はそうではないということなのです。

後者の論文に関しても、当初のタイトルは上記のように「武漢のアウトブレイクは新型コロナによって助けられたプレボテラが起こした」というものですが、後にタイトルが変わり、「SARS-Cov2 enables anaerobic bacteria (Prevotella, et al) to colonize the lungs disrupting homeostasis」となっています。

新型コロナがプレボテラなどが肺でコロニーを作るのを助けると表現が変わっているのですね。

このように根拠としては強くないもので、これを積極的に肯定する材料は乏しいと言えるでしょう。

 

海外メディアの検証は素晴らしい

このような時に海外メディアが頼もしいのは、この説をしっかり検証することです。

主として同説はフランスで広がったのですが、Googleで検索すると上位に複数ページを見出し、有名メディアも含めてこれを否定するものでした。

フランス通信社の記事;Non, ce n’est pas la bactérie Prevotella qui tue les patients du Covid-19

ル・モンド紙の記事;Coronavirus : des bactéries intestinales, les « Prevotella », sont-elles les véritables responsables du Covid-19 ?

sciencesetavenir.fr;Fake news : non, la bactérie Prevotella n’est pas responsable du Covid-19

皆さんは、プレボテラが新型コロナウイルス肺炎の原因という説をどこで聞いたでしょうか?

フランスではFacebookなどでこれが広まったようです。

日本では動画サイトなどを中心に広まり、私の動画チャンネルにも多数の質問が寄せられました。

ただ、この説の信憑性は高くないのは先述の通りで、各記事でもそれが明確に否定されています。

何が実際と異なるのか、それを解説します。

 

プレボテラが新型コロナ感染の主因ではない理由

下記の5つの理由が考えられます。

1つにシーケンスアーチファクトという現象なのにもかかわらず、融合していると捉えた間違い。

2つに、細菌に感染するウイルスはバクテリオファージと言うのですが、これは通例細菌に感染するが、人には感染しないのです。

3つにバクテリオファージに感染すると、細菌は動かなくなるあるいは破壊されるので、それが暴れるということはない。

4つにプレボテラは40種類以上あるのですが、普通バクテリオファージは細菌の中でも限定した種類に感染するので「プレボテラ」と一緒くたにしていることが間違い。

5つに、新型コロナウイルスは専門家の見立てでは細菌の壁から侵入できない。

以上の理由があります。

そしてさらに状況証拠も、積極的に肯定する材料に乏しいです。

例えば、インドネシアの子供においてはプレボテラ属が高い割合で腸内に存在していますが、インドネシアの子供が新型コロナウイルスでたくさん亡くなったという話は聞きません。

プレボテラ属の世界における保菌割合

九州大学資料より引用改変】

また人口の約1/4は腸内にプレボテラが豊富だと先述のフランス通信社の記事にもあります。

しかし1/4が重症化するという話もありません。

また、ヒドロキシクロロキンに抗生物質のアジスロマイシン(プレボテラには効くがウイルスには効かない)を足してより効果を得られたというフランスの研究はあるものの、その研究は対照群を欠いており、それほど科学的な根拠は強くないのです。

一方で、ウイルスは細菌に「感染はしなくても」、ウイルスが人の細胞に感染することで細菌の侵入を助けたり、あるいは細菌と協働して侵入したりすることはあるようですね。

Virus interactions with bacteria: Partners in the infectious dance

ただしそれは人に感染するウイルスが細菌にも感染してということではないのです。

 

まとめ

これらから考えると、新型コロナによりプレボテラが悪さをして肺炎を招いたり死につながったりするという証拠は現時点では乏しいようです。

この件に関しては拡散などに手を貸さぬことが重要でしょう。

各地域などで複数行われた疫学的調査により2020年5月初旬現在で人口の数%が抗体を保有している可能性があるなど、無症状の感染者も相当数存在すると見込まれています。

誰もが気が付かずに罹患している可能性もあり、自衛隊中央病院の観察的研究で見いだされた、若年者は「頻呼吸」、高齢者は「SpO2の低下」を見逃さず、引き続きそれぞれに予防対策を取っていきたいものです。

【SpO2低下を測定するパルスオキシメータは下記で紹介しています】

★記事はこちら→新型コロナウイルスとパルスオキシメーター 経皮的動脈血酸素飽和度SpO2

元々はこのドリテックのものが安く入手しやすいため、私も診療所で使っています。ただ最近は以前より入手しづらいようですね。

医療現場ではNISSEIのものがしばしば使われていますね(現在は欠品がちですね)。

ざっと見てみると4月1日現在は次の富士コンテックのものが売られている中では安価だと思います。ただ、4月4日再確認するとこちらも欠品になったようです。急速に品薄になっていますね…。下記のリンク先から入って頂くと類するものも出てくるので、それで探して頂くと良いと思います。ただ繰り返しですが、製品としての機能は高価でも安価でもそれほど変わらないと思っています(個人的見解)。そのため、確実に届く、安い、この2点で選んで良いと考えます。

特にご高齢の方、およびご高齢の方と同居のご家族、持病がある方は検討されても良いでしょう。

 

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