緩和ケア専門医に相談するのは「終末期」だけではありません
東京でも、
「緩和ケアは最後の医療」という誤解が根強く残っています。
しかし現在の緩和医療は、
診断時から併用できる医療です。
では、実際に
どのタイミングで緩和ケア専門医(正式名称は緩和医療専門医)に相談するのがよいのでしょうか。
① 痛みやつらさが続いているとき
- 痛みがコントロールできていない
- 吐き気やだるさが強い
- 不安や眠れなさが続く
これらは我慢するものではありません。
症状が整うことで、
抗がん治療の継続につながる場合もあります。
② 「今後は緩和ケアを」と言われたとき
この言葉を告げられると、多くの方が動揺します。
しかし、
- 治療終了の意味なのか
- 症状緩和の強化なのか
- 治療と併用なのか
整理が必要です。
感情が落ち着かない段階でこそ、
専門医による整理が役立ちます。
③ 「手立てがない」と言われたとき
標準治療が終了した段階でも、
- 他施設での再評価
- 症状を整えたうえでの再検討
- 治験の可能性
が残っていることがあります。
一方で、
治療より生活の質を優先する判断が適切な場合もあります。
その整理を行うのが専門医の役割です。
④ 治療を続けるか迷っているとき
- 副作用がつらい
- 効果がはっきりしない
- 家族との意見が揺れている
この段階で相談することは決して早すぎません。
むしろ、
迷っている段階こそ適切なタイミングです。
⑤ 家族が不安を強く抱えているとき
ご本人よりもご家族の不安が強いことは少なくありません。
- 今後どうなるのか分からない
- 何を選べばよいのか分からない
情報整理だけでも、
状況は落ち着きます。
東京で相談できる場所は限られている
緩和ケア専門医は全国的に多くありません。
東京でも、
- 病院内の緩和ケアチーム
- 緩和ケア病棟
- 外来での早期緩和ケア
など体制はさまざまです。
「紹介が必要なのでは」とためらう方もいますが、
相談可能なケースもあります。
当院での相談内容
当院では、
- 現在の治療状況の医学的整理
- 症状評価
- 治療継続の可能性の検討
- 必要に応じた専門施設への紹介
を行っています。
実際に、
症状を整えた結果、
治療継続につながった方もいます。
一方で、
治療より生活の質を優先する決断を、
納得して選ばれた方もいます。
どちらも「正解」です。
まとめ
緩和ケア専門医に相談するタイミングは、
- 症状がつらいとき
- 方針に迷っているとき
- 不安が強いとき
です。
終末期に限りません。
東京で治療や症状の整理を希望される方は、
紹介状の有無にかかわらずご相談ください。



















