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新型コロナウイルス

新型コロナとVHH治療をわかりやすく解説

新型コロナとVHH抗体治療

筆者は新型コロナウイルス本格上陸前から継続的にYouTubeで同ウイルス情報を発信しています。

今回も5/7発表のニュースですが、さっそく皆さんにご紹介します。

 

VHH抗体治療(variable domain of heavy chain of heavy chain antibody)

この治療は北里大学・EME・花王の研究グループが5/7に発表して話題になりました。

新型コロナウイルスをVHH抗体を用いて治療するという可能性です。

VHHとはvariable domain of heavy chain of heavy chain antibodyの略で、何やら呪文のような響きですね。

ただ同研究は本稿執筆時点の5/8にはまだ論文化されていないので伝聞情報のみです。

また実験室レベルでの研究ということで、これから動物・ヒトでの研究に進んでいく途上と考えられます。

その点で「新治療」と大きく各メディアには取り上げられましたが、まだまだこれからの治療であるということは最初にお伝えしておきたいと思います。

 

そもそも抗体とは?

抗体とはなにか皆さんはご存じでしょうか?

私たちの身体はよくできています(なお、よくできていない側面もまたあります)。

異物が入ってきた時にそれを排除できるように、異物の抗原と特異的に結合し排除できる抗体を作ることができるのです。

そのため一度かかったウイルスなどには速やかに排除の方向へ動くことができます。

抗体にも色々ありますが、ウイルスを退ける力があるものを中和抗体と呼びます。

皆さんもご存じのワクチンは、一度生ワクチンあるいは不活化ワクチンを接種することにより、中和抗体を産生させ、いざ本物がやって来た場合にその抗体によってウイルスを排除するものですね。

抗体は感染予防に大きな役割を担っています。

 

VVH抗体とは? 普通の抗体と何が違うの?

リファージェン社さんのサイトから引用します。

今回沖縄のリファージェン社はいち早く、VHH抗体を各機関に配布しました。

このVHH抗体は、同社のHPによると、

・ 開発・製造コストが安い

・ 迅速に開発可能

・ 生産性が高い

・ 安定性に富む

などの利点があるようです。

特筆すべきは、重鎖のうちの可変領域のみなのですが、対ウイルス効果が望めることです。

分子量がだいぶ小さいですが、それでも効果を期待できるのですからすごいですね。

課題としては、読者さんから教えて頂いたのですが「血中クリアランスがとても早く、半減期は通常の抗体医薬よりも極めて短い」「ラクダ種由来だと異種であるために免疫原性があり、ヒト投与にはいわゆるヒト化と呼ばれる作業が必要」などのものがあるとのことです。

 

VHH抗体治療の目的と今後の展望は?

VHH抗体による感染抑制を目指します。

ではどうやって感染の抑制ができるのか。

それは新型コロナウイルスの棘状のスパイクタンパク質の部分に結合して感染抑制効果を示すとのことです。

このスパイクタンパク質が、感染に大きな役割を果たしているのです。

これがヒトの細胞にくっつき、膜を融合させてウイルスは侵入することになります。

そのためスパイクタンパク質を抗体でブロックすることによって侵入を不可能にするのですね。

ただしこれはまだ、実験室レベルでの研究です。

そのため記事でも「治療薬開発へ提携先募る」とされていました。

これからの治療とは言えるでしょうね。

 

論文の裏付けは?

下記の研究が既に出されています。

Structural Basis for Potent Neutralization of Betacoronaviruses by Single-Domain Camelid Antibodies

Cellという一流科学雑誌HPに掲載されているものです。

これもVHH抗体を用いて、新型コロナを模したウイルスの抑止効果を実験室レベルで確認しています。

今後、このアプローチも活性化してくる可能性がありますね。

また他にも抗体に関しては、モノクローナル抗体を用いての新型コロナウイルス対策も研究されています。

モノクローナル抗体とは「1種類の分子種だけからなる抗体の集団」です。

下記がオランダから発表された研究です。

A human monoclonal antibody blocking SARS-CoV-2 infection(nature communications)

47D11抗体という抗体で新型コロナに対して中和抗体として作用することを実験室レベルで確認しています。

 

VHH治療のまとめ

これらの情報からはVHH治療はまだ実験室レベルと言えそうですね。

研究を進めるとのことなので、まずそれ待ちと言えるでしょう。

時間がかかりそうな印象はありますね。

とにかく様々なアプローチが為されており、少しでも明日の治療につながるものが出てくれればと願われます。

現在、各地域などで複数行われた疫学的調査により2020年5月初旬現在で人口の数%が抗体を保有している可能性があるなど、無症状の感染者も相当数存在すると見込まれています。

誰もが気が付かずに罹患している可能性もあり、自衛隊中央病院の観察的研究で見いだされた、若年者は「頻呼吸」、高齢者は「SpO2の低下」を見逃さず、引き続きそれぞれに予防対策を取っていきたいものです。

【SpO2低下を測定するパルスオキシメータは下記で紹介しています】

★記事はこちら→新型コロナウイルスとパルスオキシメーター 経皮的動脈血酸素飽和度SpO2

元々はこのドリテックのものが安く入手しやすいため、私も診療所で使っています。ただ最近は以前より入手しづらいようですね。

医療現場ではNISSEIのものがしばしば使われていますね(現在は欠品がちですね)。

ざっと見てみると4月1日現在は次の富士コンテックのものが売られている中では安価だと思います。ただ、4月4日再確認するとこちらも欠品になったようです。急速に品薄になっていますね…。下記のリンク先から入って頂くと類するものも出てくるので、それで探して頂くと良いと思います。ただ繰り返しですが、製品としての機能は高価でも安価でもそれほど変わらないと思っています(個人的見解)。そのため、確実に届く、安い、この2点で選んで良いと考えます。

特にご高齢の方、およびご高齢の方と同居のご家族、持病がある方は検討されても良いでしょう。

 

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