緩和医療でもっとも重要な要素の一つに、アセスメント(評価)があります。
例えば、痛みに関しても、様々な原因があり、それによって有効な治療が変わります。
吐き気一つにとっても、がんの患者さんの場合には多様な原因があり、それをある程度特定しないといつまでも合った薬が見つからない、ということもあります。
この症状の専門家のアセスメントが、症状緩和の肝(きも)ということになります。
素早く的確な症状緩和においては、このアセスメントは欠かせません。
難治あるいは強い苦痛症状に関しては、専門家のアセスメントを受けることをお勧めします。
その専門家が緩和医療医ということになります。
受診の一つの意義や価値は、「専門家によるアセスメントを受けること」とも言えるのではないかと思います。