★遺族外来のご説明(早期緩和ケア大津秀一クリニック)
ここをご覧になっておられるということは、遺族ケアに興味がおありか、あるいは実際にご遺族になられた方もいらっしゃると思います。
ご後者の方の場合は、いまおつらい渦中におられるかもしれません。お気持ち、深く拝察いたします。
緩和ケアにはご遺族のケアも含まれます。当院のご遺族のケアについてお伝えしたいと思います。
緩和ケア外来を行う当院では、遺族外来も行っております。当院の通常受診と同様に行い、必要に応じて不眠や消化器症状等に対しての処方を行うことも可能です。
大切な方を亡くされたご遺族の心身の負担は大きいものです。悲しみが長く強く続くようならば、対処したほうが良い可能性があります。
そのような場合は、基本的には遺族ケアの専門家が関与することが望ましいと考えます。
遺族外来は、もちろんのこと「私が直接お看取りしていない場合もお受けすることが可能」です。
これまでの当院の受け入れ実績では、全例、大切な方の死後から関わっております。
時間は、初回は60分、以後は1回最低30分(~60分)ゆったりとした環境でじっくりお話を伺っております(通常診療と同一です。ご費用も同じです)。
当院は遺族外来を行っているのが緩和ケア医・内科医の院長なので、その特性があります。それは
・内科的な亡くなる経過に詳しいため、頂いた情報から状況を把握しやすい
・そのため、起こった状況等についても補足的に身体面から説明することが可能(例えば「なぜ亡くなったのか」という疑問も傾聴しやすいです)
・緩和ケア医として多くのご遺族と接しお話を伺ってきた経験からの対応が可能です
などが特徴と言えます。
一方で、遺族外来の主体は他医療機関だと精神科医などが行っていることも多いため、その点での差異があると存じます(優劣ではありません)。
「悲嘆」が続く場合ばかりではなく、そこまで至らない、「あれで良かったのかと悩んでいる」「何か他にできることがあったのではないかと悔やまれる」等といった苦悩が、大切な方のご逝去後も続いておられる場合に、その疑問や苦悩の解消に当院を受診される場合もございます。
ただ院長からみて、より専門的な加療・支援が必要だと考える場合(例えば、死別を契機として明らかに精神科専門医の対応が必要な状況が生じているような場合)に関しましては、当該の専門機関等への受診を勧奨・紹介する場合もございますのでご容赦ください。
受け入れの実績としてはこれまで東京など首都圏を中心としており、相談の性質上対面がほとんどで実際それが最も良いと考えますが、オンラインでもお話を伺うことは可能です(ただしオンラインの場合は処方等はできかねます)。
これまでも何人もの方にご利用頂き、つらさが解消された場合や、継続的に通われたいとのことで定期診療で年余にわたって診させて頂いている場合等、様々です。人の人生に一時期、あるいは長く関与させて頂く伴走者として、できるサポートを行っております。
大切な方を亡くされ、そのつらさにお悩みでしたら、一度ご活用頂ければと存じます。早期緩和ケアクリニックの遺族外来(東京。首都圏。全国)をよろしくお願い申し上げます。