◆ 遺族外来のご案内
大切な方を亡くされた直後は、心も体も大きな負担を受けています。
「悲しみが続いてつらい」「気持ちの整理ができない」「体調がすぐれない」
そうした状況に専門的に寄り添うのが、当院の遺族外来(東京)です。
当院は「早期緩和ケア」を専門とするクリニックであり、
緩和医療専門医がご遺族の方を丁寧にサポートしています。
◆ 遺族外来とは
遺族外来は、大切な方を亡くされた後に生じる
強い悲しみ
不安
不眠
体調不良
後悔・自責の念
などに専門職が寄り添い、心身のケアを行う外来です。
緩和ケアは本来、「患者さん」と「ご家族」両方の支援を大切にしています。
その理念に基づき、当院ではお看取りをしていない方のご遺族も受け入れています。
◆ 当院の遺族外来の特徴
当院の遺族外来は、医療的な視点と心理的な視点の両方から支援できることが特徴です。
● ① 緩和ケア専門医による診療
院長はがん・心肺疾患・腎疾患・脳疾患・神経疾患・認知症・老衰など、
幅広い終末期医療に精通しています。
そのため、
亡くなられた経過の医学的説明
なぜその症状が起きたか
ご家族の疑問への丁寧な回答
といった「医療的な理解」を深めるご支援が可能です。
● ② 心のケアを丁寧に
「もっとできることがあったのでは」「あれで良かったのか」
こうした思いは多くのご遺族が抱えるものです。
悲嘆が強い場合だけでなく、
「気がかりが続く」「後悔が消えない」
という段階でも安心してご相談いただけます。
● ③ 必要に応じて身体症状のケアも
不眠、胃腸症状、食欲低下など、
心身が大きく揺れる時期には身体面のサポートも有効です。
必要に応じて医師による処方が可能です(オンラインでは処方不可)。
◆ 診療時間と流れ
※対面の場合
初回:60分
2回目以降:30分
ゆっくりと落ち着いた環境でお話を伺います。
無理に話す必要はありません。
ペースに合わせて進めますので、安心して受診ください。
◆ 受診対象の方
大切な方を亡くして深い悲しみが続く
後悔や自責の念が止まらない
不眠・食欲低下・体調不良が続く
誰にも話せない気持ちを抱え苦しい
医療面での疑問を整理したい
心理的支援を受けてみたい
お看取りに関わっていない場合も受診できます。
◆ 他院・専門機関との連携
重度のうつ状態、精神科的治療が必要な状況が明らかな場合は、
適切な専門機関をご紹介する場合があります。
必要な支援につなげることも遺族ケアの大切な役割と考えています。
◆ 対面診療を基本としています
相談の性質上、対面診療を中心に行ってきましたが、
地理的な理由などで通院が難しい場合はオンライン相談も可能です。
(オンライン相談では処方は不可)
◆ 最後に
これまで多くのご遺族の方が当院をご利用され、
つらさが軽くなったり、不安が整理できたり、
「定期的に話す時間が心の支えになる」と継続される方もいらっしゃいます。
大切な方を亡くされ、
気持ちが重く苦しいと感じておられるなら、
どうか一人で抱え込まず、いつでもご相談ください。
※ 医療訴訟・係争中の事案に関する医学鑑定・意見書作成など、
法的判断を目的とするご相談は当院の遺族外来の対象外となります。
一般的な医学的説明や気持ちの整理を目的としたご相談に限り対応しております。






