苦痛症状は様々に存在しますから、医療用麻薬、ステロイド、鎮痛補助薬以外にも種々の薬剤を駆使して症状緩和に努めます。
まずは話をよく聴くことで不安に対処することは当然としても、必要に応じ、あるいは希望に応じて、気持ちのつらさを緩和する薬剤を処方することもあります。
眠れない等の訴えに関しても、適宜睡眠薬の調整なども行えます。
また臨死期に至っての苦痛は、医療用麻薬の項でも述べたように、医療用麻薬も含めて様々な薬剤の効きが非常に悪くなります。
場合によっては、鎮静薬の坐薬なども検討されるでしょう。
このように患者さんの状態や病気の進み具合、困っておられる症状などに応じて多様な緩和薬があるので、患者さんやご家族のお話を聴きながら、最良の調整ができるように努めています。