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転移 緩和ケア

がんの肺転移がわかった時に知っておくべきことや余命は?

肺転移と緩和ケアを解説しています

がんの肺転移がわかった場合に知っておくことをまとめました

転移という言葉は、今も重い響きを持っています。

確かに、転移は根治(完全に治ること)の大敵であるのは事実です。

一方で、血液が多く通過する肺は、転移の場所としては非常によくある部位でもあります。

肺は右心室から二酸化炭素が多い血液が流入し、肺でガス交換が行われ、左心房に酸素が多い血液が移動し、左心室・大動脈を経て全身に運ばれるなど重要な働きを有しており、血流も多いことからがんが血行性に転移することが多い場所なのです。

肺転移があっても、余命はその進行具合に依りますので、肺転移があるからといって死が迫っているとは言えません。必要以上に悲観しないことが大切だと言えましょう。

 

肺転移は肺がんではない

他の記事でも解説したことがあります。

全身がんとは? 末期はどうなる?

肺転移は、転移性肺がんという呼び方をすることがあります。

それなので、「肺がんにもなってしまいました」と仰る患者さんもいます。

けれども、転移した肺がんは、いわゆる肺がん(非小細胞肺がんや小細胞肺がん)ではありません

大腸がんが肺転移した場合も、基本的には大腸がんの治療が行われます。

前立腺がんが肺転移した場合は前立腺がんの、腎細胞がんが肺転移した場合は腎細胞がんの、乳がんが肺転移した場合は乳がんの抗がん剤治療が行われるのです。

転移したがんはおおもとのがんと類似する性質を持っているので、別のがんとしては扱わないのです(※時折、同時に複数場所にがんが発生することもありますが、その場合は別の腫瘍として扱います)。

 

肺への転移は進行すると症状を出す

「肝臓」への転移は相当進行しないと症状が出ないと別記事で述べました。

肺への転移も多少ならば症状を来たしません。

けれどもある程度進行すると、様々な症状が出ます。

呼吸困難は、それなりに進行しないと出ません。

肺は2つあり、余力があるためです。

気管に腫瘍が近いと、咳の原因になります。

また肺の外側にある胸膜という部位に転移する(胸膜転移する)と、痛みが出現します。

この胸膜痛は一定の難治性があるので、患者さんによっては悩まされます。

胸膜転移は、しばしば胸水を発生させます。

胸水が出てくると、息苦しさが増えることもよく認められます。

太い気管に腫瘍の影響が及ぶと、咳の他に、痰の喀出が増えることもあります。

息苦しさや咳には医療用麻薬(モルヒネなど)が効きます

医療用麻薬の中でもフェンタニル貼付剤は、息苦しさや咳への効果がモルヒネやオキシコドン、ヒドロモルフォンなどの他の医療用麻薬に(薬の特性として)劣る可能性があります。

医療用麻薬を使って対処したほうが良いケースも散見され、適切な緩和ケアが必要です。

 

肺転移の末期の症状とは?

例えば、胃や乳腺は、たとえ手術で切除したとしても、それで生命維持が不可能となることはありません。

一方で肺は、生命維持のために絶対に必要な臓器です。

したがって、全てを切除することができません。

肺転移が高度に進行して肺全体に腫瘍が広がるようになると、呼吸不全が出現してきます。

肺でガス交換できる領域が減りますから、酸素が不足します。

そのため、在宅酸素療法などを行って、酸素不足を補う必要があります。

呼吸不全が進行すると、体に必要な酸素が供給できず、最終的には呼吸不全のために亡くなることになります。

高度の呼吸不全は、呼吸困難の原因にもなりますし、終末期せん妄をしばしば続発させます。

モルヒネなどの医療用麻薬は、世間一般の認識と異なり、このような終末期の高度の呼吸困難には無効あるいは効果が弱いです。

そのような場合は、ミダゾラムなどの鎮静薬などによる鎮静をしっかりと施行することが、苦痛緩和に寄与してくれるでしょう。

苦痛緩和のための鎮静を知ることでつらい最期を回避

推測余命が数日となって、息苦しさや身の置き所のない感じに対して突然モルヒネを開始するのは間違いなので要注意です。

 

肺転移では早期からの緩和ケア外来受診はマスト

肺転移があるということは、転移性のがんです。

多くの場合、ステージⅣ等になるでしょう。

転移のあるがんの場合は、必要性の自覚を問わずに「すぐに緩和ケアにかかる」のが早期からの緩和ケアとなります。

記事「緩和ケアはいつから?」も参考にして頂ければと思います。

時が経ってから、「そろそろかかるか」とご自分の中で早めにかかるのは、早期からの緩和ケアとしては遅くなってしまうので注意が必要です。

実際に、かかる時期の早い遅いで、予後が変わる可能性について示唆する研究もあるのです。

参考;診断時からの早期緩和ケア定期受診で1年生存率が向上する【遠隔相談で】

肺転移が出たということは、その後に化学療法などを含めた様々な治療が行われます。

治療の副作用対策も大切ですし、治療が万一効果が薄かったとしても苦痛緩和やその先の対応が速やかにできるように前もって継続的に緩和ケアにかかっておくことが肝要です。

 

まとめ

肺転移は進行・再発がんでしばしば認められます。

ある程度進行すると症状が出るので緩和ケアが必要になります。

肺転移があることは、がんの一定以上の進行を示唆するため、追加しての継続的な治療が必要となります。

そのため、治療の副作用対策や、治療以外の問題対処や心理的支援も欠かせず、早期からの緩和ケア受診が望ましいと考えられます。

 

 

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