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新型コロナウイルス

【最新研究】新型コロナウイルスへのうがい薬の効果

新型コロナとうがい

新型コロナウイルスにうがい薬は有効か

新型コロナウイルスにうがい薬は有効か?

しばしばされる質問です。

実は試験管の実験は少なくないのですが、人相手の研究というものは多くありません。

うがいと言えば、大阪府の吉村知事がイソジンの効果について発表して一時期話題になったこともありました。

その中で、今回人対象の新しい研究が発表されたので、その結果を皆さんにお伝えしたいと思います。

 

イソジン、クロルヘキシジン、塩化セチルピリジニウムと水の4種で比較

研究はシンガポールで行われています。

イソジン、クロルヘキシジン、塩化セチルピリジニウムと水の4種で比較しています。

唾液中に含まれる新型コロナウイルスをPCR検査で調べています。

PCRは何回増幅すると検出されるかというCt値というものがあります。

Ct値が低いということは、それだけ回数が少なくても検出されるということでウイルス量は多い可能性があります。

一方でCt値が高いということは、それだけ増幅回数が検出に必要ということでウイルス量としては少ないと考えられます。

そのためCt値を用いて、ウイルス量を推測することが出来ます。

1回30秒のうがいを行った後の5分後、3時間後、6時間後にPCR検査を行って、Ct値を測定し、ウイルス量がどう変化することを各うがい液ごとに調べました。

すると次のようなことがわかりました。

 

それぞれのうがい液ごとには違いがなかったが…

次が研究の結果のグラフです。

イソジンや各うがい液の効果比較

左からイソジン、クロルヘキシジン、塩化セチルピリジニウム、水になります。

下の方にいくほどウイルス量としては多く、上の方にいくほどウイルス量は少ないです。

結果は、どのうがい液でも、うがいによってCt値が統計的に意味のある程度で変化することはない、というものでした。

ただ…よく見てください。

どうも水の場合は、ウイルス量が増えているようにも見えますね。

すると他のうがい液には効果があるのかもしれません。

この研究ではさらにもう一つの分析が行われています。

 

イソジンと塩化セチルピリジニウムである変化が…

次に、水の変化幅と比較した場合の各うがい液の変化幅が調べられました。

イソジンや各うがい液の水との効果比較

灰色の棒が水で、青がイソジン、赤がクロルヘキシジン、緑が塩化セチルピリジニウムです。

分析すると、5分後においては、水の変化幅よりも塩化セチルピリジニウムの変化幅が統計的に意味のある差で大きいということでした。

つまり5分後には、塩化セチルピリジニウムは水よりもウイルス量をより多く減らした可能性があります。

図で見ると直感的にイソジンも多く減らしているように見えますが、こちらは統計的に分析しても水との差を検出できませんでした。

そして3時間後にはいずれのうがい液も水への優位性を示せなかったのですが、6時間後には差が出ました。

なんと、イソジンも、塩化セチルピリジニウムも、水と比べるとウイルス量の減りが統計的に意味のある差で大きい可能性が示唆されたのです。

つまり、水に比べると、イソジンや塩化セチルピリジニウムはウイルスをある程度の時間減らせる可能性があり、また塩化セチルピリジニウムに関してはより早期にそれが為される可能性も示唆されたのでした。

 

この研究をどう解釈するか―

ただこの研究にはある弱点があります。

それは参加者が16人と多くないことです。

これには理由があって、当初36人を集めたのですが、そのうち19人も鼻咽頭ぬぐい液ではPCR陽性だったのに唾液では陰性だったのです。

そのため人数が減ってしまいました。

論文にも、ゆえに、より大規模な研究が必要であることは示唆されています。

Efficacy of commercial mouth-rinses on SARS-CoV-2 viral load in saliva: randomized control trial in Singapore

また、実は水うがいも、新型コロナではない研究では、日本人対象で効果が示唆されているものがあります。

Prevention of Upper Respiratory Tract Infections by Gargling

そのため、水うがいもまた効果がある可能性があり、より研究が求められるところです。

なお、その日本人が対象で効果を示したうがいの研究においては、「1回あたり20mlの水で15秒間を3回続けて行う水うがいを1日3セット以上行ったところ、風邪の発症率を減らした」とわかっています。

時間や回数が参考になると思われます。

私個人の印象としては、現段階は水でも十分かとは感じます。

ただ今後のさらなる研究と解明が待たれるところです。

 

まとめ

このような状況なので、唾液にも相応に含まれるとされる新型コロナウイルスが、はたしてうがい液で十分に減らすことができ、そして感染を抑制することができるのか、それに関してはまだまだ確たることは言えないということにはなります。

あと注意点として、イソジンは甲状腺機能を抑制する可能性があるため、特に甲状腺の問題がある方はイソジンのうがいを避けたほうが良いでしょう。

ただ研究自体においては、イソジンや塩化セチルピリジニウムの、特に後者の有効性を示唆するものであったということもあり、気になる方はメリットとデメリットをよく勘案して検討することは良いとは考えられます。

★イソジンについては皆さんもよくご存じでしょう。下記などの製品があります。

★今回の研究で効果が示唆された塩化セチルピリジニウム含有のうがい液は下記になります。

・G・U・M(ガム)の洗口液は塩化セチルピリジニウム含有です。

・パブロンうがい365も塩化セチルピリジニウム含有ですね。

うがい液の成分を確認してみてください。

 

 

 

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