早期緩和ケアとは何か
緩和ケアは長く
終末期医療
として理解されてきました。
しかし現在は
診断早期から治療と並行して行う医療
として位置づけられています。
これを
早期緩和ケア(Early Palliative Care)
と呼びます。
世界で早期緩和ケアが注目されたきっかけ
早期緩和ケアの重要性が広く認識される契機となった研究の一つが
です。
この研究では、進行肺がん患者において
早期から緩和ケアを導入すると
- 生活の質(QOL)が改善
- 抑うつ症状が減少
- 不必要な治療が減少
することが示されました。
さらに注目されたのは
生存期間の延長が示唆されたこと
でした。
この研究をきっかけに
世界的に
早期緩和ケアの重要性
が広く認識されるようになりました。
日本における緩和ケアの歴史
日本では長く
- 緩和ケア病棟
- ホスピス医療
が中心でした。
これは主に
終末期医療
として発展してきた歴史があります。
2000年代以降、
- がん診療連携拠点病院
- 緩和ケアチーム
などが整備され、
緩和ケアは
がん医療の中で重要な役割
を担うようになりました。
2006年に成立したがん対策基本法をもとに策定されたがん対策推進基本計画(現在第4期。2023年度~)でも「がんと診断されたときからの緩和ケア」が適切に提供されることが明示されており、緩和ケアは診断期から並行して行うことが大切と示されました。
日本で早期緩和ケアが広がり始めた背景
近年、日本でも
- 診断早期からの緩和ケア
- 治療と並行した緩和ケア
の重要性が認識されるようになりました。
その背景には
- 国際研究の蓄積
- 患者の生活の質への関心
- 医療意思決定の複雑化
があります。
その結果、
早期から相談できる緩和ケア外来
という形も少しずつ広がってきています。
早期緩和ケア外来という新しい医療
早期緩和ケア外来は
- 症状緩和
- 不安の整理
- 治療理解
- 医療選択の支援
などを目的とする外来です。
従来の緩和ケアが
終末期医療
として提供されることが多かったのに対し、
早期緩和ケア外来は
診断直後から相談できる医療
という特徴があります。
今後の早期緩和ケア
医療が高度化するほど
患者と家族は
- 治療選択
- 副作用
- 将来の見通し
について多くの判断を求められます。
その中で
意思決定を支える医療
として早期緩和ケアの重要性は
今後さらに高まると考えられます。
まとめ
早期緩和ケアは
- 世界では2010年のTemel論文を契機に広がり
- 日本でもがん対策推進基本計画などで国の方針となり、徐々に普及し
- 診断早期からの医療として注目されています。
緩和ケアは
終末期医療ではなく、生活の質を支える医療
として今後さらに重要になるでしょう。





















