がんのステージ4と診断されたとき
「ステージ4です」
その言葉を聞いた瞬間、
頭が真っ白になる方は少なくありません。
・もう治らないのではないか
・余命はどのくらいか
・家族にどう伝えればいいか
・何を選べば正しいのか
強い不安が一気に押し寄せます。
まずお伝えしたいのは、
ステージ4=すぐに何もかも終わる、ではない
ということです。
ステージ4でも状況は一様ではない
ステージ4とは、
遠隔転移がある状態を指します。
しかし、
・転移の数や部位
・がんの種類
・遺伝子変異の有無
・全身状態
によって見通しは大きく異なります。
治療が継続できる場合もありますし、
長期に安定するケースもあります。
例えば大腸がんの肝転移など根治に結びつく場合もあります。
「数字」だけで未来は決まりません。
まず整理してほしい5つのこと
1. 本当に今できる治療は何か
標準治療の選択肢、臨床試験、紹介可能施設などを確認します。
2. 症状はどうコントロールできるか
痛み、息苦しさ、食欲低下などの諸症状は緩和することができます。
3. 今の全身状態はどうか
治療の可否はステージだけで決まりません。
4. 自分が大切にしたいことは何か
生活の質か、延命か、そのバランスか。
5. 誰と一緒に判断するか
家族、主治医、緩和医療専門医など。
緩和ケアは「終わりの医療」ではない
ステージ4と言われたとき、
「今後は緩和ケアですね」
と言われることがあります。
しかし緩和ケアは、
・治療と並行して行う医療
・症状を整え治療継続を支える医療
・判断を整理する医療
です。
当院でも、
再評価により治療継続可能と判断し、 適切な専門施設へ紹介したケースがあります。
緩和ケアはあきらめではありません。
不安は「情報不足」から生まれる
不安の多くは、
未来が見えないことから生まれます。
整理されていない情報が
恐怖を増幅させます。
・どこまで分かっていて
・何が未確定で
・どこに選択肢があるのか
これを明らかにするだけで、 心理的負担は大きく軽減します。
家族の不安も同じくらい大きい
ステージ4の告知は、 家族にも大きな衝撃です。
・どう支えればよいのか
・何を言えばいいのか
・泣いてはいけないのか
家族も整理が必要です。
緩和ケア外来では、 家族も含めて支援します。
まとめ
がんのステージ4と診断されたら、
・すぐに結論を出さない
・治療可能性を整理する
・症状は我慢しない
・判断を一人で抱え込まない
ことが重要です。
ステージ4は
「終わりの宣告」ではなく、
「次の段階の始まり」です。
実際に当院に通院されている方も、ステージ4で長期に元気に生活しておられる方がたくさんいます。
迷われている方は、
一度ご相談ください。



















