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緩和ケア・緩和医療

イブ(イブプロフェン)とカロナール 風邪、ウイルス感染症、痛みにどちらが良い

イブプロフェンとアセトアミノフェンの解説

イブ(イブプロフェン)とカロナールはどちらが痛みに良く効いて副作用が少ないかについて、痛み止めの専門家である私が解説します。

イブもカロナールも処方経験は無数にあり、自分で使用したこともありますので、よく理解しています。

その立場からわかりやすく解説していきます。新型コロナへの言及もあります。

 

痛み止めの専門家は誰?

皆さんは痛み止めの専門家はわかりますか?

もちろんペインクリニックの医師は、痛みの専門家です。

どちらかというと、神経ブロックなどの治療の専門家の側面がありますね。

実は私が属するような緩和ケア医は、痛み止めの内服薬等に詳しい医師の集団です。

これまで3700人のがんの患者さんを診療し、鎮痛薬も数多く処方してきた緩和ケア医の私が解説します。

なお、先日ロキソニン(ロキソプロフェン)とカロナールの比較を書いたところ、これもよく読んで頂いているので、ぜひご参照ください。

 

 

イブとカロナールは違った系統の薬剤です

イブの薬剤成分名はイブプロフェンと言います。

分類としては、NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)になります。

NSAIDsなので、腎機能低下がある場合や、胃潰瘍・十二指腸潰瘍がある場合は、使うべきではありません。

カロナールの成分であるアセトアミノフェンは、NSAIDsではないので、アセトアミノフェンとイブは異なった薬剤です。

実は、アセトアミノフェンとNSAIDsを足すと、足した分の効果が得られるので、がんの患者さんにも併用することがあります(★ただし自己判断は止めて医師と相談してくださいね)。

調べてみると、市販薬にもこの効果を利用している薬剤があるのですね。

バファリンルナiです。

まさしく「イブプロフェン」と「アセトアミノフェン」の合剤です。

ただし市販薬なので仕方ありませんが、

イブプロフェン…130mg
アセトアミノフェン…130mg

と量は少なめです。

アセトアミノフェンは脳への作用で、イブプロフェンは炎症のある局所に作用し、ダブルで鎮痛効果を発揮するわけですね。

さて、イブの力はどうでしょうか?

 

効くスピードは?

イブは少し遅い気がします。自分も使ったことがあるからです。

調べると、やはりそうでした。

最高血中濃度到達時間は、

カロナール 0.46±0.19(時間)

ロキソニン 0.45±0.03(時間)

イブプロフェン(200mg) 1.98±0.98(時間)

で2時間前後とずいぶん遅いです。

がんの痛みであまり使わないのも理由があるのですね。

立ち上がりはそれほど良くないからですね。

 

持続時間は?

血中濃度が半分になる時間は次の通りです。

カロナール 2.36±0.28(時間)

ロキソニン 1.22±0.07(時間)

イブプロフェン(200mg) 1.86±0.25(時間)

です。ロキソニンよりは効果が持続しますね。

ただ効果消失時間≠上記の半減期なのでご注意ください。

一般的にはいずれも数時間効果は持続します。

なお、イブプロフェンの単剤(他の成分が含まれていない)はアルファベットが付いていない「イブ」になります

 

どちらが良いか?

さて、どちらが良いか、ですね。

感冒や上気道炎の場合は、アセトアミノフェンが良いでしょうね。

2020年の新型コロナ流行でも海外でイブプロフェンを使うべきではないというアナウンスが一部で為されたとのことですが、もともと風邪や上気道などのウイルス感染症ではイブなどのNSAIDsを使わないほうが良いです

参考→カロナールvsロキソニン 違いと併用 効果の早さ・強さと副作用を医師が解説

というのは、そのような場合は、イブと同じNSAIDsであるロキソプロフェン(ロキソニン)を服用している群で治癒が遅い傾向があるためです(ただし統計的には意味のある差ではありません)。副作用はNSAIDs群で多かったです。

Influence of loxoprofen use on recovery from naturally acquired upper respiratory tract infections: a randomized controlled trial.

上気道炎中のNSAIDs使用での心発作のリスクを指摘するものもあります。下の記事等です。

Using NSAIDs during a cold may increase heart attack risk

基本的には、アセトアミノフェンを選択しておけば良いと考えられます。その後、WHOがイブプロフェンでも問題ないと3/20現在発表していますが、特段アセトアミノフェンよりイブプロフェンを選ぶ理由はないと考えられます。

アセトアミノフェンで鎮痛効果(※解熱効果ではありません)を期待する場合は、一般的な痛みならば(成人の場合)1回400~500mgくらいが良いでしょうね。少ないと効果が弱いです。なお、がんの痛みの場合はもっと多く使います(最大1000mg/回。最大1日量4000mg/日)。

実際、立ち上がりもアセトアミノフェンのほうが早いので、バファリンルナiのようなイブとアセトアミノフェンの合剤なども出て来ているのでしょうね。

なお、イブとの合剤ではない市販薬はノーシンホワイトがアセトアミノフェン300mg(2錠中)ですね。

【お役立ち情報】コロナウイルスと消毒(よく尋ねられる有効な消毒液をまとめました)

◯ 62〜71%エタノール

◯ 0.5%過酸化水素

◯ 0.1%次亜塩素酸ナトリウム

なお、2020年現在、消毒用のエタノールは品薄状態が続いており、無水エタノール4と精製水1の割合で作成することが一つの解決策です。

ただし、 燃料用アルコールの「メタノール」と間違えないこと、無水エタノールは引火しやすいため火の近くで作成しないこと、また乾くまで擦り込むことが大切なので手からしたたる程度までの量を使用することなどが大切です。

次亜塩素酸に関しては下記のページが参考になります。

次亜塩素酸水を使う際の目安濃度・適切なppmについて

次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウム液の特性の比較

また、新型コロナでのデータではありませんが、ウイルスの中でも新型コロナに近いSARSに関して、食器洗いに使う市販の中性洗剤も消毒作用があることが確認されています。

0.5%の濃度で「100万個」のSARSウイルスを倒すことができ、中性洗剤には薄めても十分に消毒効果があることがわかったとのことです。界面活性剤が同ウイルスに対して有効とのことです。

こちらも選択肢に挙がることでしょう。

 

 

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