早期緩和ケア大津秀一クリニックではがんや慢性病のつらい症状や痛み、不安を早期からの緩和ケア外来で末期に限らず専門医大津秀一が全国対応。遠隔相談可オンライン対応緩和ケア外来で東京文京区所在。病気の進み具合や種類を問わず早期受診できます。スマートフォン等を用いたビデオ通話で相談することもできます。内科専門医でもあり身体全般に詳しいです。緩和ケア・緩和医療といえば当院にご相談ください。【診療科:緩和ケア内科・疼痛緩和内科・がん内科・がん精神科】

東京 緩和ケア外来

主治医には聞けなかった── がん患者さんが“本当は知りたかったこと”を整理します

早期緩和ケアクリニック2025

「こんなこと、聞いていいのかな」と思っていませんか

がんの治療が始まると、
診察室ではどうしても「治療の話」が中心になります。

一方で、患者さんの心の中にはこんな疑問が残りがちです。

  • これって、どこまで本当のことなんだろう
  • 主治医の説明を、ちゃんと理解できている自信がない
  • いま感じている不安は、誰に話せばいいのか分からない

けれど外来の限られた時間では、
「こんなことを聞いたら迷惑では」と思ってしまい、
言葉を飲み込んでしまう方が多くいらっしゃいます。


実際に多い「聞けなかった質問」

緩和ケア外来や相談の場では、
次のような声をよく耳にします。

  • 「治療が効いているかどうか、正直なところを知りたい」
  • 「この治療を続ける意味は、いまもあるのか」
  • 「もし悪くなったら、どこで、どう支えてもらえるのか」
  • 「家族にどう説明すればいいのか分からない」

これらは、
決して特別な質問ではありません

むしろ、多くの方が同じことで悩んでいます。


聞けなかった=理解できていない、ではありません

大切なのは、
「聞けなかった自分が悪い」と思わないことです。

がん治療の説明は専門的で、
気持ちが動揺している中では、
どうしても頭に入ってこない部分が出てきます。

それは自然な反応です。


こうした疑問は、治療と同じくらい大切です

  • 不安が強いまま治療を受ける
  • 納得できないまま選択を迫られる
  • 誰にも相談できず、ひとりで抱え込む

これらは、
心身の負担を大きくし、結果的に治療にも影響します。

だからこそ、
症状だけでなく「気持ち」や「理解」を整えることも
医療の一部だと考えています。


緩和ケアは「症状が出てから」だけのものではありません

緩和ケアという言葉から、
「痛みが強くなってから」「最期の段階で受けるもの」
という印象を持たれる方も多いかもしれません。

しかし実際には、

  • 治療中の不安
  • 説明をどう受け止めればいいか
  • 今後の見通しをどう考えるか

こうした段階から関わることで、
気持ちが整理され、治療を前向きに続けられる方も多くいらっしゃいます。


「聞けなかったこと」を整理する場所として

もし、

  • 主治医の説明をもう一度整理したい
  • 誰にも遠慮せず質問したい
  • 家族とどう話すか相談したい

そう感じているなら、
一度立ち止まって考える時間があってもいいと思います。

急いで答えを出す必要はありません。


まとめ

  • 主治医に聞けなかった疑問は、誰にでもある
  • それは弱さでも、失敗でもない
  • 不安や迷いは、医療として扱ってよい
  • 整理することで、次の一歩が見えやすくなる

がんの治療は、
「治療を受けること」だけではありません。

理解し、納得し、自分なりに進むことも
大切なプロセスです。

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