薬が余っている
薬が余ること、良くありますね。
そのような時、皆さんはどうされていますか?
ご高齢の方は、そのまま何もしていないことが多いかもしれませんね。
しかし、無駄なお金はかからないに越したことはありません。
薬が余っているときの対応について簡単にまとめました。
……なお、なぜこの記事を書こうと思ったのか。
下のリンクをご覧ください。
記事の画像に注目です!
これらの薬は全て医療用麻薬ですね。
しかも、オプソ(モルヒネの頓服薬)の袋に”くるしいとき”と何とも微妙なマジック書きがされています。
<注;オプソを頓服で使う場合は、「痛い時」あるいは「息苦しい時」「咳が止まらない時」>
では薬が余っているときの対処法についてお伝えしましょう。
残数を計算して紙に記載、受診時医師に渡す
残数を計算して紙に記載、受診時医師に渡すのが王道のやり方ですね。
その薬剤の総錠数が書いてあれば、何日分かは普通の医師は計算してくれるでしょう。
医師に渡す紙だけでも良いですが、確認用にコピーを取っておけると良いかもしれませんね。
この方法の、一部の患者さん側のデメリットとしては、飲んでいない薬剤は申告しなければならない、ということです。
私のこれまでの見聞及び経験では、「飲まないで黙って薬だけもらっている」という患者さんがいらっしゃることを把握しています。
医師に言いづらい、あるいは真面目に服用していないのが露見したくない、という気持ちはわからなくもありません。
けれども使っていてどうなのかということは、アセスメント(判断)に重要です。
正直に申告されるようにしてくださいね。
診察室を出てからも、やること・できることはある
プロ患者さんは、処方箋を出されっぱなしではありません。
優れた患者さんは、しっかりと処方箋をチェックしています。
何しろ多くの病院で外来は一分一秒を争う戦場です。
細かなミスはむしろあると捉えるのが良いでしょう。
そこで活きるのが、メモ書きのコピーです(もちろん返してもらうこともできますが、医師は患者さんが退室後も処方箋を入力する場合がありますので、コピーがあったほうが確実ですね)。
処方箋に間違いないかしっかりチェックしましょう。
そして、やはり薬剤が多く出ているようなことがあれば、外来の看護師に伝えるのが良いでしょう。
ケースによって、医師につないでくれます。
時間が経って処方箋を訂正してもらうよりは、このように早めに具申して訂正してもらうのが良いと考えます。
医師も時間が経過すると、頭が新しい外来患者さんの情報で上書きされるからです。
実は薬局でも余った薬の対応は可能
2018年から、薬局も減数調整することが可能となっています。
【ゆうゆうLife】残薬防止へ「薬が余っている」と薬剤師に伝えて 複数回に分けた受け取りもOK
薬剤師も残薬に合わせて薬を調整できるようになったのですね。
しかし医師には連絡が来ますから、内緒で全然飲んでいない、ということがあっても、ここで申告すれば結局医師は知ることになります。
嘘は止めて、しっかり申告しましょう。
それが身体にとっても、お財布にとっても一番です。
薬が余った時のまとめ
①自分の服薬はしっかり管理し、余っている錠数はカウントし、受診時は残数記載した紙をコピーも含めて2枚持参し医師に伝える
②処方箋を受け取ったらすぐに確認し、間違いや多い錠数であれば、外来のスタッフから医師に伝えてもらう
③薬局でも申告して対応してもらうことが可能
上記のような対応となります。
1人分の処方かはわかりませんが、くれぐれも最初のリンクのような、医療用麻薬の残薬多数……ということにならないようにしたいものですね。
個人の健康、経済に悪影響を与えるばかりか、記事にあるように500億円もの国のお金も無駄になってしまっているのです。
外来の忙しさと、残薬についてあまり診察時に問題にされていないこと、薬剤の服用に対してのコミュニケーションの不足を示唆している事柄だと考えます。