早期緩和ケア大津秀一クリニックではがんや慢性病のつらい症状や痛み、不安を早期からの緩和ケア外来で末期に限らず専門医大津秀一が全国対応。遠隔相談可オンライン対応緩和ケア外来で東京文京区所在。病気の進み具合や種類を問わず早期受診できます。スマートフォン等を用いたビデオ通話で相談することもできます。内科専門医でもあり身体全般に詳しいです。緩和ケア・緩和医療といえば当院にご相談ください。【診療科:緩和ケア内科・疼痛緩和内科・がん内科・がん精神科】

がんと精神・心理

闘病ブログを見てもやもやしないために知っておくべき5つのこと

早期緩和ケアクリニック外来の緩和医療専門医(緩和ケア医)大津秀一が解説する闘病ブログを見てもやもやしないために何ができるかを解説しました。

闘病ブログは良い点が多くありますが、「読んでもやもやする」など付き合いが難しい点もあり、どうしたら良いかを解説します。

たくさんの発信者がいるので希少な病気でもつながれる

年間にがんと診断された方は86万7408人に及んでいる(2014年)とされます。

生涯罹患率が示すのは、2人に1人が、がんになるということ。

ブログやSNSで治療や思い等の闘病記を発信している方も多くいらっしゃいます。

以前は出版するというハードルがありましたが、今はすぐに他の人に読んでもらえ、そしてかなりの希少な病気でも同病の方を見つけやすくなっています。

例えば乳がんや卵巣がん、肺がん等でも、腫瘍のタイプや持っている遺伝子異常、ステージ等によっては治療や状況は「同じがん?」と思うほど違うものです。

そのような環境の中で、比較的似ている状況の方を見つけ、つながりやすくなり、情報を交換したり、気持ちをシェアできるようになったことはとても良いことでしょう。

実際書くことの効用もあることは、以前の記事でも解説しました。

参考;緩和ケアは心の問題にも対処してくれるの?

ブログやSNSに自身の思いを表現することは、心身の健康に良い可能性があるのです。

 

闘病ブログの問題点

次にいくつかの問題点を列挙します。

これらは最初から想定し、気にしないのが良いでしょう。

ストレスになるようならば、一時休止も考えられます。

 

① いいね数に一喜一憂しない

基本的にブログは自分のために書くものだという意識を徹底させておけば、良いと考えます。

人によっては大量の「いいね」等を得ている同病の患者さんもいて、「なぜあちらばかり……」と思うこともあるかもしれません。

ただ他人は他人。

あくまでブログは自分のために書くのですから、「いいね」数は気にしないことです。

 

② 有名人のブログは自分のスタンスに応じて

①と関連するかもしれませんが、基本的に、相対的な話ですが有名人の闘病は恵まれていることも多いです。

しかもブログには大量の応援者がつきます。

同じような病気の状態で、社会的支援体制の脆弱さから相当つらい思いをしていても、有名人の場合はそうではないことも少なくなく、また皆が応援してくれます。

そのような様子をみて、気持ちがどうも落ち着かないということであれば、無理に見ないほうが良いと考えます。

次の項目に記すように、あくまでブログはその方の視点で切り取られたものです。

そこにはその方のフィルターによる「編集」が入ることもあり、実際にはそうではないこともありますので、全てを真に受ける必要はないでしょう。

 

③ キラキラブログに幻惑されない

インスタグラムも「盛っている」等と言われますが、ブログやSNSは盛られていることも多いものです。

あくまでそれらはその方の切り取り方で編集されるものです。

その方のとりわけ純化された部分がブログで専ら表現され、実態は全然異なるというのは稀ではありません。

むしろその「あるべき自分」をブログに仮託することで、厳しい生活に何とか折り合いを付けているケースもあります。

したがって「私とは全然違う」「なぜあんなふうになれないのか……」「私はあのような美しい心や清い心で闘病できない」等と悩む必要は全くありません

実際はほとんど一般的な方と変わらない場合もあります。気にしないことです。

 

④ 心無いコメント

コメントは力をもらえる場合もありますが、ブログを読んでの感じ方は人それぞれ。

時折驚くようなコメントも来る場合があります。

それがストレスになるような場合は、コメント欄を閉じておくことも考えられるでしょう。

 

⑤ 自分に当てはめて誤解

がんの治療は非常に個別化されたものであり、一人ひとりは似て非なるものです。

それなので、ある方が「この治療が良い」と言ったとしても、実は自分には全然関係ない、無益である、という場合もあります。

これは④の場合のように、コメントで「これが良いのではないか」と勧めてくる人がいて、疲労するという場合の他に、自分も「ひょっとしてこれが良いのではないか」と思い込むことにつながらないとも言えません。

もちろん、それが合っている場合もありますが、とにかく医師やその他の医療者に「こういう治療があると聞いたのですが……」としっかり尋ねて確認することが大切でしょう。

 

⑥ 亡くなってしまう

重い病気の方の場合は、これがどうしても避けられません。

深く心を交わせば、それだけ失った時の喪失感は重くなります。

難しいことではありますが、人は生きている以上、どちらが先かという話ではあります。

ただその時間に、心を交わせた存在がいたということは、かけがえのないものと言えましょう。

一方で喪失感が重く増えていくようならば、やはり無理してブログ等を読まない、という方法もあるでしょう。

 

まとめ

いくつか注意点を書きましたが、自分の気持ちを自由に書くということは、とても大切な機会であり作業です。

ぜひうまく、闘病ブログを活用して頂くと良いでしょう。

 

 

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