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がんと精神・心理

進行がん・末期がんの家族が患者にできることとできないこと

がん患者の家族はどうしたら良いかを解説しました

進行がん・末期がんの家族にできることとできないことを解説します。

 

家族はそれぞれ

がんは珍しい病気ではありません。

それなのでご家族ががんと診断される、ということは珍しいことではありません。

ここをご覧の皆さんも、それでがんを患うご家族に何かできることはないかとご覧になっておられるかもしれません。

家族の形は実にそれぞれです。

それなので、すべての家族に当てはまる絶対的な法則はありません。

ただ、これを知っておくと良いということは確実にあります。

この記事ではそれをお伝えします。

 

家族だからできることは?

家族だからできること、というのはとても多くあります。

せん妄状態の患者さんでも、そばにご家族がいるとせん妄が軽くなったりするなどは臨床の現場でもよく認められるものです。

ご家族の病気が重い時に、「何もできることがない・・・」と自信を失ってしまう方もいますが、私は2000人以上の終末期の方を拝見してきて、それは妥当ではないと感じています。

居て、話す。

これがご家族に大きな力を与えていることは頻々とあるものです。

けっして自己評価を低くする必要はありません

これは懸命に介護している方々すべてに知っておいて頂きたいことです。

 

家族であるがゆえの限界もある

一方で、家族の限界というものがあります。

それは家族はどこまでいっても家族である、ということです。

どういうことか説明しましょう。

助言がすっと通らないのも家族であるのです。

「先生、いくらいっても聞かないんですよ」

闘病されているご主人や奥様、ご父母が、自分の助言に聞く耳をもたないと嘆かれるのです。

家族だからこそ、なかなか素直に聞けないという側面があるのです。

これは自分が医師などの医療者でも同じです。

あくまで家族は家族なのです。

そして家族の言葉に、口を挟まずに最後まで聴いているということはけっして容易ではないことなのです。

 

家族の思いをはたして傾聴できるのか?

ある方は、「どうやったら家族の思いを傾聴できますか? なかなかできなくて・・・」と私に相談されました。

けれども、時として家族の思いを傾聴するのは、私のような第三者の専門家が傾聴するよりもずっと難しいこともあるというのが事実なのです。

「自分の力が及ばないから・・・」

そうやって、家族の思いをなかなか聞けないことに無力感を覚える方もいらっしゃいます。

ただ多くのケースを拝見してきている私からすると、そこはあまり落ち込まなくて良いと思います(もちろん全然聞けていないとか、いつも話を遮ってしまうとかであればもっと聞いてあげるのが良いと考えます)。

私が病気になった時、自分で自分を治療しようとしたところ、ある指導医は厳しく言いました。

「先生、医師は自分と家族のことは治療できないよ」

その当時私は若く、「そんなことはない」と心の中で思いました。

けれども年を重ね、当時50代であった指導医が、あの時にそう言った理由が少しだけわかるような気がします。

私情が入るために、医師でも自分や家族に関しては、なかなか冷静な判断が出来なくなるのだということを指導医は私に戒めたのだと思います。

当事者は、第三者のように冷静に言葉を受け止めるのは時として難しいことがあります。

そしてそればかりではなく、それぞれの家族にはそれぞれの歴史があります。

特に、年を重ねた父母が、かつてはひよっこであった子供たちの声に耳を傾けないというのは、年齢で生じた頑なさだけではなく、いつまでも子は子であり、親の心子知らずであり、経験を重ねた年長者の気持ちは推し量れないだろうとの思い込みに似た心の動きから生じているかもしれません。

また配偶者の声に虚心坦懐に耳を傾けられないというのは、広汎に認められることです。

それなので、家族における大切な視点として、やはり全てを自分でやろうとしない、できることとできないことを見定める、ということになると考えます。傾聴は第三者の方がひょっとするとうまくいき、その情報をしっかりと集めるほうが良いかもしれないのです。

 

ではどうしたら良いか?

答えは簡単です。

任せるところをできるだけ任せることです。そして任せた人に、病者の様子や、どうしたら良いか等を積極的に尋ねることでしょう。

極端な話、病者に最も近い家族は、「生活を回すこと」を最重要視すれば良いです。

そして、それが何とか保てているのならば、「十二分以上にやるべきことをやっている」と自身をちゃんと褒めてあげてください。

医療やケアに関することは、使える制度の範囲内で、あるいは経済的な余力があればプラスアルファで可能な限り、委ねてゆくのが肝要だと思います。

そうして「できるだけ楽をすること」が、病者の話をより聴けることにつながり、思いを受け止め、最善の決断を病者と為してゆくという家族ならではの重要な役割やプロセスをよりしっかりとこなせるようになるのです。

病院にはソーシャルワーカーが、地域にはケアマネジャーがいます

これらのスタッフにも相談し、使える制度はより活用すべきです。

そして経験豊富な緩和ケアの専門家も、このような問題の対策に通じており、適切な各専門家へつなぐことを得意としています。

医療者・介護者にまずは相談してみるのをお勧めします。

 

まとめ

ご家族の方は、ご自身で思われているよりも多くの支えを提供しています。

一方で、特に思いをよく聴くことに関しては、家族であるがゆえに難しいケースや、ほぼ不可能である場合もあります。

医療者や介護者である第三者だからこそ、思いを聴けることが少なくありません

それらの人たちを上手に活用していただくことが、良い療養につながり、家族であるがゆえの難しい点をカバーしてくれるでしょう。

 

 

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