飲んでいる薬の意味がわからないという不安
「この薬は何のために飲んでいるのか分からない」
「いつまで続けるのか説明を受けていない」
「薬がどんどん増えている」
こうした相談は少なくありません。
多くの場合、
・主治医は忙しい
・複数科にかかっている
・処方が引き継がれている
という構造の中で起こります。
ポリファーマシーとは
ポリファーマシーとは、
必要以上に薬が増えている状態や、
薬の相互作用・副作用リスクが高まっている状態を指します。
特に
・ご高齢の方
・慢性疾患を複数抱える方
・がん治療中の方
で起こりやすい問題です。
「誰も全体を見ていない」問題
循環器科
内科
整形外科
精神科
腫瘍内科
それぞれは正しい処方をしています。
しかし、
全体を統合して見る医師がいない
と、薬は自然に増えていきます。
緩和ケアの専門医ができること
緩和ケアは
症状を和らげる医療であると同時に、
適切に「薬を調整する医療」でもあります。
・この薬は今も必要か
・目的は何か
・やめるとどうなるか
・重複していないか
を整理します。
実際の相談例
最近来院された患者さんも、
「飲んでいる薬の意味が分からない」
という相談でした。
検査結果の整理とあわせて、
処方内容を一つずつ確認しました。
・予防目的の薬
・過去の病状に基づく薬
・現在は不要になっている可能性のある薬
を分類。
必要な薬と不要な可能性のある薬を整理し、
主治医と共有できる形にまとめました。
一般外来では難しい理由
通常外来は、
短時間で診療を進めなければなりません。
薬の意図を一つずつ説明し、
全体を再評価するには時間が必要です。
当院では、
・処方履歴の確認
・目的の明確化
・副作用リスク評価
・減薬の可能性検討
を丁寧に行います。
薬を減らす=医療を諦めるではない
減薬は「消極的医療」ではありません。
むしろ、適切にそれを行うことは
・副作用を減らし
・生活の質を上げ
・医療の本来の目的に戻す
積極的な判断です。
まとめ
飲んでいる薬の意味がわからないとき、
・遠慮せず整理する
・がんでなくても相談できる
・全体を見てくれる医師に相談する
ことが重要です。
緩和ケア外来は、
「終末期の医療」ではなく、
「医療を整理する場」でもあります。
薬について不安がある方は、
一度ご相談ください。






















