がんや慢性の病気によるつらい症状や痛み、不安を和らげる緩和ケアを、患者さんとご家族に専門家の医師が提供する緩和ケア外来クリニック。病気の進み具合を問わず早期受診できます。遠隔診療(オンライン診療)で全国対応可能。診療所は東京文京区所在(椿山荘の近く)ですが、再診以降は全国どこにお住まいでもスマートフォン等を用いたビデオ通話で診察・処方を受けることもできます(処方を伴わない相談は初回から遠隔対応も可能)。緩和ケアといえば当院にご相談ください。【診療科:緩和ケア内科・疼痛緩和内科・がん内科・がん精神科】

卵巣がん 緩和ケア

卵巣がんの緩和ケア・末期卵巣癌の緩和ケア

卵巣がんの緩和ケア・末期卵巣癌の緩和ケア

進行卵巣がんの緩和ケア

卵巣は腹腔内に露出しているため、進行例では腹膜播種との闘いとなります。

動画でも解説しました。

進行例では、腹膜播種からの症状が問題になります。

腹膜播種は

①痛みの原因になる

②腸閉塞を起こす

③腹水を来たす

という特徴がありますが、卵巣がんは③が比較的早い段階から出ます。

逆に言うと、卵巣がんは推測余命が長くても腹水が出るので、腹水での病悩期間が長いという特徴が挙げられます。

卵巣がんも抗がん剤治療が行われますが、ベバシズマブ(商品名アバスチン)の他、2018年よりオラパリブ(商品名リムパーザ)などの分子標的薬も使用されるようになりました。

これら抗がん剤などのがん治療の副作用対策も必要になります。

早期からの緩和ケアの並行が肝要でしょう。

 

卵巣がんの苦痛症状

緩和ケア情報をお届けする早期緩和ケア相談所ページでも、卵巣がんの緩和ケアを紹介しています。

参考;卵巣がんの緩和ケア 卵巣癌の早期からの緩和ケア

腹膜播種は痛みの原因になります。

医療用麻薬が疼痛の緩和に有効です。アセトアミノフェン、NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)などを組み合わせることもあります。

先述したように、腹膜播種は痛みの原因になる他、腸閉塞を来します。

腸閉塞もかなり強い疝痛(せんつう。発作的に起こるはげしい腹痛)の原因になります。

腸閉塞は、オクトレオチドやステロイドで加療します。

腹水に関してはなかなか有効な薬剤がなく、穿刺排液(針を刺して腹水を抜くこと)が中心になります。

腹水濃縮再静注(腹水中のアルブミンなどを抽出して血液に戻す)が、単なる腹水穿刺排液よりも優れているかは議論があります。

私は無理に行わなくても良いと考えています(個人的見解です)。

 

最終末期の身の置き所のなさは鎮静で対応

末期卵巣がんになると、倦怠感やせん妄が出現・増悪します。

コントロール不能の腹水による腹部膨満感も、患者さんによっては大きな苦痛となります。

余命数日となると、身の置き所のない様態を示し、患者さんは苦しまれ、看ているご家族もつらいです。

このような時の緩和策が「鎮静」を受けることです。

参考;苦痛緩和のための鎮静を知ることでつらい最期を回避

参考動画;終末期の切り札 鎮静の真実

上記の参考資料や動画もご覧ください。

命を縮めず、眠った状態に導かれることで、苦痛緩和されます。

卵巣がんの患者さんは、他の腫瘍の最終末期と同様に、身の置き所のない様態を示すことがしばしばあるため、鎮静ができる医師にかかると安心だと考えられます。

 

まとめ

卵巣がんの緩和ケアに関して動画で解説しました。

生きるために緩和ケアを併用する流れがますます加速してきています。

参考;腫瘍学<がん治療・抗がん剤治療等>と緩和ケアの統合(早期からの緩和ケア)は世界的な課題

攻めの治療に守りの治療を追加することが、良い結果を得ることにつながります。

参考;がん治療に鉄壁の防御を 患者会・緩和ケア外来

早期からの緩和ケアをご活用頂ければと思いますね。

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