評判のいい緩和ケア病棟
ある言葉で検索すると、こういうワードで検索されています、と出てきますよね。
そこに出てきたのが「評判のいい緩和ケア病棟」
皆さんもいろいろなワードで検索されているのですね。
これまでも緩和ケアの有名な病院や名医は紹介してきました
とはいえ、もちろんそこは気になるところだと思います。
それなので、これまでも何度か紹介してきました。
<参考:クリニックの場合;がん緩和ケア(含がん治療)のクリニック選びの要点>
緩和ケアの満足度は主観の要素が大きいので、手術の成功率のような指標はありません。
ただ上の各記事によく目を通せば、わかってくることもあると存じます
評判のいい緩和ケア病棟の探し方
ここは個人的な見解になりますが、病院の新しさやきれいさでは選ぶべきではないと考えます。
もちろん新しくきれいならばそれに越したことはありません。
しかし緩和ケア病棟には、穏やかに時間を過ごすことを期待するのだと思います。
穏やかに時間を過ごせるためには、緩和ケアの技術が必要です。
ありていに言えば、力量あり、接し方がうまい医師や看護師の存在が不可欠です。
ハードよりもソフトで選ぶようにしましょう。
ではソフトをどう評価するのか
しかしここにも問題が生じます。
ではその力量をどう評価するのか、ということです。
緩和ケア病棟やホスピスを検討する際には、現在かかりつけの病院があるでしょう。
そこの地域連携部門(病院によって名称は異なる)の、ソーシャルワーカー(MSW)や退院調整看護師に尋ねるという方法が考えられます。
しかし悪平等で、あまり助言をくれない連携室もあるので、そのような場合は厄介です。
もちろん私が行っているような緩和ケア外来にかかっている方は、緩和ケア医に尋ねる方法も考えられますでしょう。
あるいは病院の緩和ケアチームが関与している場合は、緩和ケアチームのスタッフに聞いてみることも考えられます。
このような紹介元から、複数情報を得ることも、有益でしょう。
一人だけの情報よりも、できれば(上述の医療資源と複数関わっているならば)いろいろなスタッフから話を聞いてみると良いでしょう。
あとは実際に行って、いろいろ質問してみる
上記のような事柄はあくまで外部の評価なので、これだけで「実際に自分と合うのか」の判断は難しいです。
見学できる施設ならば一度見学し、医師や看護師にいろいろなことを尋ねてみると良いでしょう。
見学できない施設ならば、入院予約面談の時が勝負です。
質問を用意しておいて(紙に書くなどして忘れないようにしておいて)、面談してくれる医師や看護師に納得のいくまで尋ねるのが良いでしょう。
相性も大切な要素です。
もちろん最初の印象だけでは語れません。
けれども、合う合わないはありますから、それをしっかり見極めることです。
緩和ケアは技術も大切ですが、人と人との関係でもあり、ストレスなく生活できることが重要です。
質問や会話を通して、それらを事前判断するのが良いでしょう。
特に、緩和ケア病棟・ホスピスは、看護師の力量によってもケアの質が変わります。
看護師などのスタッフが信頼できるかどうかもとても大切なので、容易ではないことですが、チェックしておくと良いと存じます。
まとめ
一般的には、歴史があり有名な緩和ケア病棟やホスピスは良い可能性もありますが、外部からではよく見えないところも(私のような専門家の目をもってしても)あるのが正直なところです。
重要なのは、緩和ケア病棟やホスピスの医師が誰かによっても、雰囲気はがらりと変わり、これらの病棟はソフトが非常に重要なのです。
またどのような看護師が在籍しているかによっても、変化します。
大切なのは、本当に穏やかに過ごせる技術を有しているか、ストレスを与えない対応や接遇をしてもらえるかということなので、それは(残念ながら事前に100%判断はできません<私でもです>が)質問や会話を通して、最初の判断を行うことが肝要でしょう。
よい病棟と巡り会えることを願っています。