緩和ケア外来の費用が気になる方へ
緩和ケア外来を考えたとき、
多くの方がまず気になるのが 費用 です。
- 高額なのではないか
- 自由診療なのではないか
- 何回も通うと負担が大きいのでは
こうした不安は、とても自然なものです。
緩和ケア外来は「保険診療」です
まず大切なポイントとして、
緩和ケア外来は原則として保険診療 です。
つまり、
- 健康保険が使えます
- 特別な自由診療ではありません
がん治療中の方も、
がん以外の重い病気の方も、
通常の外来診療と同じ扱いになります。
自己負担額の目安
自己負担額は、
年齢や保険の種類によって異なりますが、
一般的な目安は次の通りです。
- 3割負担の方:診察だけならば千数百円程度
- 1割負担の方:さらに少額
※診察内容や処方の有無によって前後します。
「緩和ケアだから特別に高い」ということはありません。
一方で、緩和ケア外来は、他の記事でも触れているように、
現実的には
・かかる専門家が見つからない
・その病院などの医療機関がいつでもかかれる体制になっていない
・担当医からまだ早いと相談される
・緩和ケア部門からまだあるいは内容で対象外と断られる
という場合があって、なかなかかかれないということが少なくありません。
当院はその問題を保険外併用療養費という保険料と別のお代金を
頂くことで解消しているという少数派のアプローチを取っていますが、
そのような外来も存在します。結果として当院は医療機関では
当たり前となっている待ち時間をゼロとできております。
薬や検査で費用が増えることはある?
症状に応じて、
- 痛み止め
- 不安を和らげる薬
- 睡眠を整える薬
などが処方されることがあります。
この場合も、
すべて保険診療の範囲内 です。
高額な検査や、
不要な処置を行うことはありません。
高額療養費制度も利用できます
医療費が一定額を超えた場合は、
高額療養費制度 が利用できます。
そのため、
- 毎月の医療費が際限なく増える
- 支払いが続かなくなる
といった心配は、
制度上きちんと抑えられています。
なお保険外併用療養費は高額療養費制度の対象外となります。
一方で、医療費控除の対象となりうるので、税理士等にご相談頂くと良いでしょう。
「相談だけ」でも費用はかかる?
緩和ケア外来では、
- 症状の相談
- 不安の整理
- 今後の見通しの話
といった 「話をする時間」 も大切にします。
これも通常の診察として扱われ、
特別な追加料金が発生することはありません。
費用よりも大切なこと
費用の心配から、
「もう少し我慢しよう」
「まだ相談するほどではない」
そう思われる方も少なくありません。
ですが、
つらさが強くなってからでは、
調整に時間がかかることもあります。
早い段階で相談することで、
結果的に負担が軽くなることも多いのです。
最後に
緩和ケア外来は、
「特別な人だけが受ける高額な医療」ではありません。
不安やつらさを感じたときに、
保険で受けられる身近な外来 です。
費用について不安がある場合も、
遠慮なく相談して構いません。
早期からの緩和ケアについて
当院では、
早期からの緩和ケア外来相談を行っています。
「費用が心配」
「どのくらいかかるのか聞いてから考えたい」
そんな段階でも大丈夫です。
必要な情報を、わかりやすくお伝えします。



















