• 早期からの緩和ケアを専門とするクリニックの落ち着いた院内の様子

早期緩和ケア大津秀一クリニックではがんや慢性病のつらい症状や痛み、不安を早期からの緩和ケア外来で末期に限らず専門医大津秀一が全国対応。遠隔相談可オンライン対応緩和ケア外来で東京文京区所在。病気の進み具合や種類を問わず早期受診できます。スマートフォン等を用いたビデオ通話で相談することもできます。内科専門医でもあり身体全般に詳しいです。緩和ケア・緩和医療といえば当院にご相談ください。【診療科:緩和ケア内科・疼痛緩和内科・がん内科・がん精神科】

膵臓がん 緩和ケア

膵臓がんステージ3・ステージ4の痛みと緩和ケア|なぜ強くなりやすく、どう対処できるのか

膵臓がんの緩和ケア

膵臓がんの痛みは、なぜ強くなりやすいのか

膵臓がんは、他のがんと比べても痛みが強く出やすいことで知られています。
特にステージ3・ステージ4では、痛みが生活の質を大きく下げる原因になることが少なくありません

その理由は、膵臓の解剖学的な位置神経との関係にあります。

膵臓はお腹の奥、背中側に近い場所にあり、周囲には腹腔神経叢呼ばれる太い神経の束があります。
がんが進行すると、

  • 腫瘍そのものが神経を圧迫する
  • 炎症が神経に波及する
  • 周囲の臓器や血管に広がる

といった影響で、強い神経痛や内臓痛が生じやすくなるのです。

ステージ3・4でみられやすい痛みの特徴

膵臓がんの痛みは、次のような特徴を持つことが多いです。

  • みぞおち〜背中に抜けるような痛み
  • 夜間や安静時に強くなる
  • 姿勢によって増悪する(仰向けがつらい)
  • 鎮痛薬が効きにくいと感じることがある

特にステージ3・4では、「最初は軽かったが、だんだん強くなった」と感じる方が多くなります。

「我慢すれば仕方ない痛み」ではありません

ここで、とても大切なことがあります。

膵臓がんの痛みは、
「進行しているから仕方がない」
「もう耐えるしかない」
という種類の痛みではありません。

実際、緩和ケアの専門的な介入によって、

  • 痛みが大きく軽減する
  • 日常生活が取り戻せる
  • 夜眠れるようになる

というケースを、私は数多く経験してきました。

膵臓がんの痛みに対してできる緩和ケア

膵臓がんの痛みに対する緩和ケアは、単に「強い痛み止めを出す」だけではありません。

1. 鎮痛薬の適切な組み合わせ

  • アセトアミノフェン
  • 医療用麻薬(オピオイド)
  • 神経痛に効く補助薬

これらを痛みの性質に合わせて組み合わせることが重要です。

「薬が効かなかった=もう打つ手がない」ではありません。

2. 神経ブロックという選択肢

膵臓がん特有の強い神経痛に対しては、
腹腔神経叢ブロックなどの専門的治療が有効な場合があります。

これは、

  • 神経からの痛みの信号を遮断する
  • 薬の量を減らせることもある

といった利点があります。

3. 痛み以外のつらさも同時に整える

痛みは、単独で存在することはほとんどありません。

  • 不安
  • 眠れなさ
  • 食欲低下
  • 体力低下

これらが重なることで、痛みはさらに強く感じられます。

緩和ケアでは、痛みの背景にある要素も含めて整えることを重視します。

緩和ケアは「最期の医療」ではありません

「緩和ケアはもう治療ができなくなってから受けるもの」
そう思っている方は、今も少なくありません。

しかし現在の医療では、

  • 抗がん治療と並行して受けられる
  • ステージ3・4でも早くから関わるほど効果が高い

という考え方が国際的に主流です。

痛みが出てからではなく、
「つらくなりそうだ」と感じた時点で相談していい医療です。

まとめ|膵臓がんの痛みは、一人で抱えなくていい

膵臓がんステージ3・ステージ4の痛みは、
確かに強くなりやすい特徴を持っています。

しかしそれは、

  • 我慢するしかない痛みではない
  • 相談してはいけない痛みではない

ということを、どうか知っておいてください。

緩和ケアは、
痛みを減らし、生活を取り戻し、治療を支える医療です。

「この程度で相談していいのだろうか」
そう迷ったときこそ、相談のタイミングです。

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迷っている方へ

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