大腸がんの「つらさ」は、症状と不安が絡み合って生じます
大腸がんの患者さんから、よく聞かれる言葉があります。
- 「お腹の違和感が気になって仕方ない」
- 「またお通じが詰まるのではないかと不安になる」
- 「便が出ない日があると、すごく怖くなる」
- 「痛みより、不安で頭がいっぱいになる」
大腸がんのつらさは、痛みそのものよりも、“
大腸がんで不安が強くなりやすい理由
大腸がんでは、
- 排便回数や性状の変化
- 腹部膨満感
- 腹痛や違和感
- 食事量の調整が必要になること
など、日常生活と直結する症状が起こりやすくなります。
その中でも特に不安を強めるのが、
「腸閉塞になるのではないか」という恐れです。
腸閉塞への不安は、決して大げさではありません
腸閉塞は、大腸がんの経過の中で実際に起こりうる状態です。
- 便やガスが出なくなる
- 強い腹部膨満
- 吐き気・嘔吐
- 急な入院や処置が必要になることもある
こうした情報をどこかで目にすると、
「次は自分かもしれない」という不安が頭から離れなくなるのは、
「症状が軽い=大丈夫」ではありません
大腸がんの患者さんの多くが、
- 「今はそこまで痛くない」
- 「便も一応出ている」
- 「まだ治療は続いている」
と自分に言い聞かせながら、不安を押し込めています。
しかし、不安は
症状の強さとは別に存在する“つらさ”です。
不安が続くと、体の感覚がさらに鋭くなる
強い不安が続くと、
- 腹部の違和感に過敏になる
- 少しの変化で「閉塞では?」と考えてしまう
- 食事や外出を控えるようになる
といった変化が起こります。
これは気のせいではなく、
不安が体の感覚を増幅させている状態です。
大腸がんの緩和ケアでできること
緩和ケアは、痛みの治療だけではありません。
大腸がんでは特に、次のような支えが重要になります。
- 腹痛・膨満感・排便トラブルの評価
- 腸閉塞リスクについての現実的な整理
- 「何が起きたら受診すべきか」の目安を共有
- 不安や恐怖を言語化して整理する
- 主治医には聞きづらい不安の相談
不安を“漠然とした恐怖”のままにしないことが、
緩和ケアは「腸閉塞が起きてから」では遅いこともある
腸閉塞への不安が強い場合、
起きてから対応するより、起きる前に関わる方が圧倒的に楽です。
- どんな症状が危険サインか
- どこまで様子を見てよいか
- 入院が必要になる可能性はどの程度か
こうした情報を整理しておくだけで、
日常の安心感は大きく変わります。
「相談するほどではない」と思っている方へ
大腸がんの患者さんは、
「こんな不安を言ったら、大げさだと思われないか」
と感じてしまうことが多いです。
でも、緩和ケアは
つらくなりきってから行く場所ではありません。
まとめ:不安も、立派な“相談理由”です
大腸がんのつらさは、
- 痛み
- 排便やお腹の症状
- 腸閉塞への恐れ
- 将来への不安
が絡み合って生じます。
不安を一人で抱え続ける必要はありません。
症状も、不安も、生活の悩みも含めて、
早い段階で相談できる医療があることを、




















