脳腫瘍と診断されたとき、不安が一気に押し寄せる理由
脳腫瘍と聞いた瞬間、多くの方が強い衝撃を受けます。
それは「がん」という言葉以上に、
- 脳=人格・意識・自分らしさ
- 将来どうなるのか想像がつかない
- 周囲にどう説明すればいいかわからない
といった、存在そのものに関わる不安が一気に押し寄せるからです
脳腫瘍で起こりやすいつらさは「見えにくい」
脳腫瘍では、次のような症状や変化が起こることがあります。
- 頭痛、吐き気、けいれん
- 麻痺、しびれ、歩きにくさ
- 言葉が出にくい、理解しづらい
- 集中力や判断力の低下
- 感情の変化、意欲低下、性格の変化
これらは外見からはわかりにくく、
本人も家族も「どう扱えばいいかわからないつらさ」になりやすいのが特徴です。
「本人がつらいのか、周囲が困っているのか」わからなくなる
脳腫瘍では、
- 本人が不安や苦痛をうまく言葉にできない
- 家族が変化に戸惑い、距離が生まれる
- 周囲が「どう接すればいいかわからない」と感じる
といった状況が起こりがちです。
その結果、本人のつらさが医療の場で十分に拾われないことも少な
脳腫瘍において、緩和ケアが早期から重要な理由
緩和ケアは、脳腫瘍において特に重要な役割を果たします。
- 痛みや頭痛、吐き気の調整
- 不安・抑うつ・混乱への対応
- 認知や感情の変化への理解と理解の橋渡し
- 家族へのサポート
- 生活全体を見据えた支援
症状が重くなってからではなく、
本人・家族双方の負担を大きく減らします。
また私も脳腫瘍の緩和ケアにはこれまで多数携わってきましたが、
脳腫瘍のタイプによって進行具合等がかなり異なります。
その方の経過や症状に応じたオーダーメイドの医療や緩和ケアが欠かせません。
緩和ケアは「脳腫瘍の治療と並行して受ける医療」
脳腫瘍の患者さんの中には、
「緩和ケア=もう治療ができない段階」
実際には、
- 手術・放射線・抗がん剤治療と並行して受けられる
- 主治医の治療方針を妨げるものではない
- むしろ治療を続ける力を支える
のが、現在の緩和ケアです。
家族の不安こそ、早く支えが必要です
脳腫瘍では、家族の負担が非常に大きくなりやすいのが特徴です。
- 本人の変化に戸惑う
- 正解のない判断を迫られる
- 誰にも相談できず孤立する
緩和ケアは、患者さんだけでなく、家族を支える医療でもあります。
脳腫瘍の患者さんを支えるご家族をしっかりケアすることは、ご本人そしてご家族のためにとても重要です。
その点でも緩和ケアの関与は大切となります。
まとめ:脳腫瘍の不安は、早い段階から相談していい
脳腫瘍に伴うつらさは、
- 痛みだけではない
- 見えにくく、説明しにくい
- しかし確実に生活と心を揺さぶる
ものです。
緩和ケアは、
「まだ早い」と思われがちな段階からこそ力を発揮します。
不安や違和感を覚えた時点で、
一人で抱え込まず、相談できる場所があることを知ってください。




















