卵巣がんと診断されてから、 不安が消えないまま過ごしていませんか
卵巣がんと診断され、
手術や抗がん剤治療を受けながら、
- 先のことを考えると気持ちが沈む
- 治療が一段落しても安心できない
- 再発のことが頭から離れない
- でも、誰にも言えない
そんな不安を抱え続けている方は、少なくありません。
外から見ると「落ち着いている」「治療は進んでいる」
心の中では常に緊張が続いている──
それが、卵巣がんの患者さんにとても多い状態です。
卵巣がんは「不安が長く続きやすい」がんです
卵巣がんには、
- 初期症状が乏しく、突然診断されることが多い
- 再発の可能性について説明されることが多い
- 治療と経過観察が長期に及ぶ
- 「いつまで安心できるのか」が見えにくい
そのため、
「治療が終わっても、ずっと気が休まらない」
という声が、とても多く聞かれます。
これは気の持ちようではありません。
病気の性質そのものが、不安を生みやすい構造なのです。
「不安です」と言いづらくなってしまう理由
卵巣がんの患者さんの多くが、こう感じています。
- 主治医は忙しそう
- 治療の話が中心で、気持ちの話は切り出しにくい
- 「命に関わる病気なのだから、弱音を吐いてはいけない気がする」
特に、
- 治療が効いていると言われている
- 数値が安定している
- 次の治療方針が決まっている
こうした状況では、
「この程度の不安で相談していいのだろうか」
と、自分を抑えてしまいがちです。
卵巣がんの不安は、放っておくと強くなります
不安は、
- 我慢しても消えません
- 理屈で抑え込んでも小さくなりません
むしろ、
- 夜に強くなる
- 体調が少し悪いと悪い想像が広がる
- 検査前になると眠れなくなる
と、生活の質を静かに下げていきます。
これは決して特別なことではなく、
卵巣がんの経過の中で、非常によく見られる反応です。
卵巣がんの治療中・治療後に、緩和ケアが役立つ理由
緩和ケアは、 「治療が終わったあと」 「最期の段階」 のためだけのものではありません。
卵巣がんでは特に、
- 再発への不安
- 治療が続くことへの疲れ
- 生活や仕事との両立の悩み
- 将来の見通しへの恐怖
こうした“言葉にしづらい不安”を整理する場として、
治療と並行して緩和ケアが役立ちます。
緩和ケア外来では、
- 治療の是非を迫ることはありません
- 主治医の治療方針を否定することもありません
ただ、あなたの不安をそのまま言葉にしてよい場所です。
「まだ我慢できる」は、相談しなくていい理由になりません
多くの方が言います。
「まだ耐えられます」
「もっとつらい人がいると思うので」
しかし、不安に関しては、 耐えられるかどうかが相談の基準ではありません。
- つらいと感じている
- 頭から離れない
- 一人で抱えている
それだけで、相談してよい十分な理由になります。
まとめ:卵巣がんの不安は、一人で抱えるものではありません
卵巣がんと向き合う中で生じる不安は、
- 弱さの証拠でも
- 前向きでない証拠でも
- 治療が失敗しているサインでも
ありません。
それは、真剣に生きているからこそ生まれる自然な感情です。
もし今、
- 不安をどこに持っていけばいいか分からない
- 誰にも本音を話せていない
そう感じているなら、
緩和ケアという選択肢があることを、ぜひ知っておいてください。
緩和ケアは、
「つらくなりきってから行く場所」ではなく、
つらさが深くなる前に、支えを受け取るための医療です。




















