がんや慢性の病気によるつらい症状や痛み、不安を和らげる緩和ケアを、患者さんとご家族に専門家の医師が提供する緩和ケア外来クリニック。病気の進み具合を問わず受診できます。遠隔診療(オンライン診療)にも対応しており、診療所は東京の椿山荘の近くにありますが、再診以降は全国どこにお住まいでもスマートフォン等を用いたビデオ通話で診察・処方を受けることもできます(処方を伴わない相談は初回から遠隔対応も可能)。緩和ケアといえば当院にご相談ください。【診療科:緩和ケア内科・疼痛緩和内科・がん内科・がん精神科】

AYA世代のがん 緩和ケア

若年者の末期がん AYA世代の末期がん

早期緩和ケアクリニック外来の緩和医療専門医(緩和ケア医)大津秀一が解説する若年者の末期がんと緩和ケア

若年者(AYA世代)のがん

現在、国も若年者のがんに力を入れています。

参考;若い人に多いがんはこのがんだった 緩和ケアの視点から考えることと対策

当院でも重要なサポート対象と考えております。

概要;AYA世代のがん患者さん

 

若年者のがんは早い、は必ずしも当たらない

若年者のがんは早い、と言われることもありますが、一概には言えません。

若年者でも緩徐ながんもあれば、進行が早くても根治するものもあります。

対して、高齢者のがんでも極めて進行の早いがんもあります。

そのがんの性質を見極めて対処していきます。

 

若年者の末期がん

30代までは、自身にまつわるプライベート等の大きな出来事が多い時期です。

若年者のがんは、入学・卒業・就職・結婚・出産、子育て等の状況を直撃します。

病気により生活の方向性を変えねばならないこともあります。

それだけでも非常にストレスフルな経験です。

多くの代償を払って、治療に臨まざるを得ない場合もあります。

そうやって決死の思いで治療しても、場合によっては再発・進行し、終末期を迎えることもあるでしょう。

その際にもちろん身体的な問題も継続的に緩和し続ける必要がありますが、精神的な問題や、社会的な問題、スピリチュアルな問題は、一般的に相対的年長者よりも重くのしかかります。

 

若年者(AYA世代)のがんの精神的な問題、社会的な問題、スピリチュアルな問題

私はこのような仕事なので、これまで多くの若年者の末期がんである方と接してきました。

しかし一般的には、若年で末期の状態を迎える方の絶対数は、多くはありません。

その希少性が、様々な苦痛を導きます。

日常生活が脅かされ、平穏な生活が難しくなること、場合によっては夢を諦めざるを得ないこともあります。

それは精神的な苦痛を導くのに十分です。

人によっては高度のうつ状態に陥ることもあります。

社会的な問題も無視しえません。

先述したように、入学・卒業・就職・結婚・出産、子育て等の現在進行系の状況を、AYA世代のがんは直撃します。

治療により社会的な環境や人間関係も変化しえます。

またご家族は第二の患者であると言われることがありますが、それがとりわけ当てはまるのが、AYA世代のがんです。

一般に、子が先に逝くことは、親にとっては甚大な苦悩とストレスになります。

親への配慮も欠かせません。

一方で、この世代は、幼子を抱えている場合もあります。

なにせ20代や30代の患者ですから、未就学児の子供であるケースが多いです。

子にも親にも配慮しなければならない中間の世代がゆえの苦悩があり、それを周囲がサポートしてゆく必要があります。

「子を遺して逝かねばならない」「親より先に逝くのか」このようなつらさは、存在の意味を揺るがすのも当然のものとなりえます。

そのような存在に関わるつらさである、スピリチュアルペインも頻々と認められます。

そして病気との日々が終わりを迎えんとする時、これらの問題はかなり大きくなって、患者さんと周囲のご家族を覆うことになります。

 

だからこそ早期対応開始は欠かせない

若年者で、いつ死んでも良いと達観できる場合は多くないでしょう。

その点では、人生のタスクをあらかな為し終えた年代の方とはつらさが異なります。

それがゆえに、若年者の最期は一般に厳しい状況となりがちです。

例えば、何回も取り上げている鎮静に関しても、難しさが生じます。

参考;年間100万人以上が直面する問題「苦痛緩和のための鎮静」紹介動画

若年の患者さんは、しばしば周囲に深刻な予測について話していない場合があります

親には「何を言っているの」と言われたり、子供に弱い自分を見せたくないという気持ちが働いていたりします。

するとぎりぎりまで、相当悪い状態であると伝えることができておらず、周囲も末期だという認識がないケースがあります。

がんの経過は最後は急ですから、突然悪化の時がやって来ます。

すると肝心なことが何一つ話せないまま、終末期後期の身の置き所のなさ(せん妄等による)になってしまうこともあります。

結果、周囲は何とかコミュニケーションをできるようにしてほしいと懇願し、鎮静の時期が遅れ、(すでに身体の原因での意識変容であるので)満足なコミュニケーションも図れなければ、御本人もつらさを味わって逝くということになりかねません。

実際にこのようなケースは珍しくなく存在します。

したがって、こうなる前から、患者さんだけではなく、周囲の方々も巻き込んで十分に有事のことを相談しておくことが大切になります。

ACP(アドバンス・ケア・プランニング)とも呼ばれますが、特にこのような作業が重要になるのです。

このようなアプローチは、医療者にとっては、単に身体の苦痛だけ注目していればよいというものではないため、総合的な緩和ケア能力及び支援のネットワーク形成が必要となります。

若年者のがん(30代以下。もちろん40代以下でも差し支えない)に限って言えば、全例緩和ケアを受けることが望ましいでしょう。

そして、強調しますが、特に若年者のがんにおいては、末期がんになってからの緩和ケア依頼は100%遅いです。緩和ケアでできることを極めて限定してしまいますので、くれぐれも緩和ケアを末期だという誤解に左右されず、早くから力強く緩和ケアを受けることを宣言して行動してください

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