親や配偶者が「緩和ケア」と言われたとき
診察室で主治医がこう言う。
「今後は緩和ケアも考えていきましょう」
その瞬間、
患者さん本人よりも、家族のほうが強く動揺することがあります。
- もう終わりなのではないか
- 治療をあきらめるという意味ではないか
- 余命の話なのではないか
怖くなるのは、ごく自然な反応です。
なぜ家族のほうが怖くなりやすいのか
家族は、
- 本人を守らなければならない
- 正しい判断をしなければならない
- 後悔したくない
という責任を感じています。
そのため「緩和ケア」という言葉を、
“終わりの合図”のように受け取ってしまうことがあります。
多くの場合、意味しているのは「支えを増やす」こと
主治医が緩和ケアを提案する理由は、
- 痛みや息苦しさを専門的に和らげるため
- 不安や落ち込みを相談できる場を増やすため
- 治療をより安全に続けるため
であることもしばしば存在します。
つまり、
あきらめではなく、支えを厚くする提案
であることも少なくないのです。
家族が誤解しやすいポイント
家族が特に混乱しやすいのは、
- 緩和ケア=治療中止
- 緩和ケア=余命宣告
- 緩和ケア=もう回復しない
というイメージが根強いためです。
しかし実際には、
- 治療と緩和ケアは並行できる
- 病状が安定していても相談できる
- 早期から関わることが推奨されている
医療です。
「怖い」と感じたときにできること
もし今、怖いと感じているなら、
その気持ちを抑え込む必要はありません。
医師に、こう確認してみてください。
- 「治療は続きますか?」
- 「緩和ケアは何をするのですか?」
- 「余命の話ですか?」
言葉の意味を具体的に聞くことで、
見えてくるものは大きく変わります。
家族が知っておいてほしいこと
緩和ケアは、
- 痛みを減らす
- 息苦しさを軽くする
- 不安を整理する
- 家族の負担も支える
医療です。
実は、
家族自身を支える医療でもあります。
まとめ
「家族が緩和ケアと言われて怖い」
その感情は間違っていません。
でも多くの場合、それは
終わりの宣告ではなく、支援の拡大です。
怖いと感じたその瞬間こそ、
正確な情報が必要なタイミングなのです。




















