早期緩和ケア大津秀一クリニックではがんや慢性病のつらい症状や痛み、不安を早期からの緩和ケア外来で末期に限らず専門医大津秀一が全国対応。遠隔相談可オンライン対応緩和ケア外来で東京文京区所在。病気の進み具合や種類を問わず早期受診できます。スマートフォン等を用いたビデオ通話で相談することもできます。内科専門医でもあり身体全般に詳しいです。緩和ケア・緩和医療といえば当院にご相談ください。【診療科:緩和ケア内科・疼痛緩和内科・がん内科・がん精神科】

東京 緩和ケア外来

セカンドオピニオンと緩和ケア相談は何が違う? ──迷ったときの正しい使い分け

早期からの緩和ケア大津秀一クリニック外来診察室。東京文京区。オンライン診療で全国対応しています。

「どこに相談すればいいのかわからない」という悩み

がんと診断されたあと、あるいは治療が進む中で、
多くの方がこう感じます。

  • 主治医の説明は聞いたけれど、まだ不安

  • 別の医師の意見も聞いたほうがいいのか迷っている

  • でも「セカンドオピニオン」で合っているのか自信がない

そこでよく出てくるのが、

「セカンドオピニオン」と「緩和ケア相談」

この2つは、目的も役割も大きく異なります


セカンドオピニオンとは何か

目的:治療方針について「医学的な意見」を確認すること

セカンドオピニオンは、

  • 診断が妥当か

  • 提示された治療法は標準的か

  • 他に選択肢があるか

といった、医学的判断の確認が主な目的です。

特徴としては、

  • 原則として診察・治療は行わない

  • 主治医の方針を「評価する」立場

  • 時間は限られていることが多い

つまり、
「この治療で合っていますか?」を確認する場です。


緩和ケア相談とは何か

目的:これからを「どう過ごすか」を一緒に考えること

一方、緩和ケア相談は、

  • 痛みや不調への対処

  • 不安・迷い・気持ちの整理

  • 治療を続けるかどうかの悩み

  • 主治医には言いづらい本音

などを含めて、
その人全体の状況を扱う相談です。

特徴は、

  • 治療中・治療前・治療後すべてで利用できる

  • 「正解」を決める場ではない

  • 話をしながら考えが整理されていく

医学だけでなく、生活・気持ち・価値観も対象になります。


決定的な違いを一言で言うと

  • セカンドオピニオン
     → 治療の「正しさ」を確認する場

  • 緩和ケア相談
     → 自分にとっての「納得」を整える場

この違いは非常に大きいです。


セカンドオピニオンが向いているのはこんなとき

  • 治療選択肢が複数あり、医学的判断を比べたい

  • 標準治療かどうかを確認したい

  • 主治医の説明を別の専門医に確認したい

「治療の内容そのもの」が主な関心事のときに向いています。


緩和ケア相談が向いているのはこんなとき

  • この治療を続けていいのか迷っている

  • 主治医の説明がつらく、気持ちが追いつかない

  • 不安や恐怖で頭がいっぱいになっている

  • 家族との考えのズレに悩んでいる

答えが出ない悩みを抱えているときに力を発揮します。


実は「どちらか一方」ではありません

よくある誤解ですが、

  • セカンドオピニオンを受けたら緩和ケアはいらない

  • 緩和ケアに相談したらセカンドオピニオンは不要

ということはありません。

実際には、

  • セカンドオピニオンで医学的整理

  • 緩和ケア相談で気持ちと生活の整理

併用することで初めて納得できるケースも多いのです。


「主治医に失礼では?」と感じる方へ

どちらも、

  • 主治医を否定する行為ではありません

  • 逃げでも裏切りでもありません

むしろ、

自分の人生に責任を持とうとする行為です。


まとめ

  • セカンドオピニオンは「治療の確認」

  • 緩和ケア相談は「納得と安心の整理」

  • 目的が違うため、役割も違う

  • 迷ったときは、緩和ケア相談が入口になることも多い

「どこに相談すればいいかわからない」と感じたとき、
それ自体が、相談してよいサインです。

Pocket

迷っている方へ

迷っている方へ

がんと診断されたあと、
「今すぐ何かを決めなければいけない」
「でも、何をどう考えればいいのかわからない」

そんな状態でこのページをご覧になっている方も
多いのではないでしょうか。

このページでは、
・治療を続けるか迷っているとき
・主治医の説明がつらかったとき
・家族のほうが先に不安になっているとき
・緩和ケアのタイミングがわからないとき

「すぐ決めなくていい問い」を、
ひとつずつ整理しています。

ここまで読んでも、
「まだ自分が相談していいのかわからない」
そう感じている方もいらっしゃると思います。

それで大丈夫です。

もし、
・一度、状況を整理したい
・主治医とは別の視点で話を聞いてみたい

そう思われたときには、
早期緩和ケア外来・オンライン相談という選択肢もあります。

無理に決める必要はありません。

受診・相談はこちらから