がんの痛みがつらいとき、まず伝えてほしいこと
がんの治療中、あるいは治療後でも、
「痛みがつらい」と感じることは珍しくありません。
それでも多くの方が、
- もう少し様子を見よう
- 我慢するしかない
- 言っても仕方がない
そう思って、痛みを抱えたまま過ごしています。
でも、まず知ってほしいのは、
がんの痛みは我慢するものではない ということです。
がんの痛みには、いくつかの種類があります
一口に「がんの痛み」と言っても、原因はさまざまです。
- がんそのものによる痛み
- 治療の影響による痛み
- 神経が関係する痛み
- 不安や緊張が強めている痛み
原因によって、
対処法も使う薬も異なります。
「がんだから痛いのは仕方ない」と
ひとまとめにしてしまう必要はありません。
痛みは、我慢すると悪化することがあります
痛みを我慢し続けると、
- 体がこわばる
- 眠れなくなる
- 気持ちが落ち込む
こうした影響が重なり、
痛みそのものが強く感じられる ことがあります。
早めに対処することで、
楽にコントロールできる場合も多いのです。
「痛み止めが怖い」と感じる方へ
痛み止めについて、
- 依存が心配
- 強い薬は最後まで取っておきたい
- 意識がぼんやりしそう
そんな不安を持つ方も少なくありません。
しかし、
現在の痛みの治療は、
状態に合わせて細かく調整できます。
必要以上に強い薬を使うことはありませんし、
生活を大切にしながら治療を行うことが可能です。
緩和ケアでできること
緩和ケアは、
「最期の医療」ではありません。
- 痛みを和らげる
- 日常生活を保つ
- 不安を軽くする
その人らしく過ごすための医療です。
治療中の方も、
治療を終えた方も、
「痛みがつらい」と感じた時点で相談できます。
「まだ早い」と思わなくていい
よく聞かれる言葉があります。
「こんなことで相談していいんでしょうか」
答えは、
もちろん大丈夫です。
痛みは、
数字や検査結果だけでは測れません。
本人が「つらい」と感じたときが、
相談してよいタイミングです。
最後に
がんの痛みは、
一人で耐えるものではありません。
適切に向き合うことで、
日常は驚くほど楽になることがあります。
がんの痛みは早期からの緩和ケア外来で早急に緩和を
当院では、
がんに伴う痛みの相談を行っています。
「今すぐ治療が必要かわからない」
「少し話を聞いてほしい」
そんな段階でも構いません。
迷いながらのご相談で大丈夫です。





















