「順調ですね」と言われて、なぜか口をつぐんでしまう
検査結果は安定している。
主治医からも「この調子でいきましょう」と言われる。
それなのに、
- 不安が消えない
- 眠れない日がある
- 気持ちが落ち着かない
そんな状態でも、
「今さら相談していいのだろうか」
と感じてしまう方は、実はとても多いのです。
相談しづらさの正体は「遠慮」や「自己検閲」
治療が順調なとき、
- 「他にもっと大変な人がいるはず」
- 「贅沢な悩みだと思われそう」
- 「順調なのに不安だと言うのはおかしいのでは」
- 「空気を壊してしまいそう」
これは遠慮であり、
同時に自分の気持ちを自分で否定してしまう状態でもあります。
「順調=安心できる」は、必ずしも成り立ちません
医学的に「順調」と、 患者さんが感じる「安心」は、別のものです。
- 検査は安定している
- 治療は計画通り進んでいる
それでも、
- 先の見通しが不安
- 次の検査が怖い
- この状態がいつまで続くのかわからない
という気持ちは、自然に生じます。
順調であることと、心が落ち着くことは一致しない
──これは、緩和ケアの現場ではよく知られている事実です。
「相談できない時期」は、実は最も支えが必要な時期
不思議なことに、
症状が強いときよりも、
症状が落ち着いている時期のほうが孤独を感じやすいことがありま
理由はシンプルです。
- 周囲から「良かったね」と言われる
- 医療者からも「問題ありません」と言われる
- でも自分の中では不安が続いている
このズレを誰にも話せなくなるからです。
「この程度で相談していいのか」と思ったら
もし今、 「こんなことで相談していいのかな」 と感じているなら、それ自体が相談のサインです。
緩和ケアは、
- 痛みが強い人のためだけ
- 末期の人のためだけ
の医療ではありません。
むしろ、
- 不安が言葉にならないとき
- 問題が大きくなる前
- 心が置き去りになっていると感じるとき
にこそ、力を発揮します。
相談することで「順調さ」はむしろ保たれる
不安や迷いを抱えたまま治療を続けると、
- 心身の疲労がたまる
- 治療への意欲が下がる
- 小さな不調を我慢してしまう
といった影響が出ることがあります。
一方で、 早めに気持ちを整理できた方ほど、治療を安定して続けられる
というのも、現場でよく見る光景です。
まとめ ― 順調なときほど、相談していい
治療が順調と言われるほど、
- 不安を言いづらくなる
- 相談のタイミングを逃しやすくなる
これは、決して珍しいことではありません。
でも、 「順調だから我慢する」必要はありません。
順調な今を守るために、
- 不安を言葉にする
- 気持ちを整理する
- 見えない負担を軽くする
それも、立派な治療の一部です。
「今は大丈夫だけれど、どこか不安」 そんなときに相談できる場所があることを、
















