早期緩和ケア大津秀一クリニックではがんや慢性病のつらい症状や痛み、不安を早期からの緩和ケア外来で末期に限らず専門医大津秀一が全国対応。遠隔相談可オンライン対応緩和ケア外来で東京文京区所在。病気の進み具合や種類を問わず早期受診できます。スマートフォン等を用いたビデオ通話で相談することもできます。内科専門医でもあり身体全般に詳しいです。緩和ケア・緩和医療といえば当院にご相談ください。【診療科:緩和ケア内科・疼痛緩和内科・がん内科・がん精神科】

在宅緩和ケア

緩和ケア外来と在宅緩和ケアの違い ──自分に合った選び方を専門医が解説

早期緩和ケア大津秀一クリニック待合室

「緩和ケア」と聞いて、まず迷うポイント

緩和ケアを調べ始めた方から、よくこんな質問を受けます。

  • 緩和ケア外来と在宅緩和ケア、何が違うの?

  • どちらを選べばいいのかわからない

  • 最初から在宅にしないといけない?

結論から言うと、
役割が違い、適したタイミングも異なります。


緩和ケア外来とは

病院やクリニックに「通って受ける」緩和ケア

緩和ケア外来は、

  • 病院

  • クリニック

などに通院して受ける緩和ケアです。

主な特徴

  • 外来で定期的に相談できる

  • 治療中でも並行して利用できる

  • 痛み・症状だけでなく不安や迷いも相談できる

  • 主治医とは別の視点で話ができる

「まず相談したい」「状況を整理したい」段階に向いています。


在宅緩和ケアとは

自宅で生活しながら受ける緩和ケア

在宅緩和ケアは、

  • 医師

  • 看護師

  • 訪問看護

などが自宅を訪問して行う緩和ケアです。

主な特徴

  • 通院が難しくなった方が対象

  • 自宅での療養を支える

  • 急変時の対応体制が重要

  • 24時間対応の連携が組まれることが多い

生活の場そのものを医療が支える形です。


一番の違いは「生活の軸」

項目緩和ケア外来在宅緩和ケア
受ける場所医療機関自宅
主な目的相談・整理・調整生活の支援
通院可能困難
タイミング早期から可能状況が進んでからが多い

どちらが「早い」「正しい」ではありません

よくある誤解ですが、

  • 緩和ケア=在宅

  • 外来は軽い段階

という単純な区分ではありません。

実際には、

  • 外来 → 在宅へ移行

  • 状況に応じて併用

という流れが自然です。


緩和ケア外来が向いている人

  • 治療を続けている

  • 通院が可能

  • 不安や迷いが強い

  • 主治医とは別に話せる場がほしい

「まだ先のことが見えない」時期に特に有効です。


在宅緩和ケアが向いている人

  • 通院が身体的につらい

  • 自宅で過ごしたい希望が強い

  • 医療的サポートが常に必要

  • 家族の支援体制がある程度整っている

生活の中心が完全に自宅になった段階で力を発揮します。


実際によくある流れ

  1. 緩和ケア外来で相談を始める

  2. 状況や希望を整理する

  3. 必要に応じて在宅緩和ケアへつなぐ

この順序はとても一般的で、
外来は「入口」、在宅は「生活支援」と考えると分かりやすいです。


「まだ在宅は早い?」と感じている方へ

在宅緩和ケアは、
「最期が近いから始めるもの」ではありません。

一方で、

  • まだ通える

  • 話を整理したい

  • いきなり在宅は不安

という場合、
まずは緩和ケア外来で十分です。


まとめ

  • 緩和ケア外来と在宅緩和ケアは役割が違う

  • 外来は「相談・整理」、在宅は「生活支援」

  • 早期から外来、必要に応じて在宅へ

  • 迷ったら、まず外来で相談してよい

「どちらを選ぶべきか」より、
「今の自分に合っているのはどちらか」を基準にしてください。

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迷っている方へ

迷っている方へ

がんと診断されたあと、
「今すぐ何かを決めなければいけない」
「でも、何をどう考えればいいのかわからない」

そんな状態でこのページをご覧になっている方も
多いのではないでしょうか。

このページでは、
・治療を続けるか迷っているとき
・主治医の説明がつらかったとき
・家族のほうが先に不安になっているとき
・緩和ケアのタイミングがわからないとき

「すぐ決めなくていい問い」を、
ひとつずつ整理しています。

ここまで読んでも、
「まだ自分が相談していいのかわからない」
そう感じている方もいらっしゃると思います。

それで大丈夫です。

もし、
・一度、状況を整理したい
・主治医とは別の視点で話を聞いてみたい

そう思われたときには、
早期緩和ケア外来・オンライン相談という選択肢もあります。

無理に決める必要はありません。

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