• 早期からの緩和ケアを専門とするクリニックの落ち着いた院内の様子

早期緩和ケア大津秀一クリニックではがんや慢性病のつらい症状や痛み、不安を早期からの緩和ケア外来で末期に限らず専門医大津秀一が全国対応。遠隔相談可オンライン対応緩和ケア外来で東京文京区所在。病気の進み具合や種類を問わず早期受診できます。スマートフォン等を用いたビデオ通話で相談することもできます。内科専門医でもあり身体全般に詳しいです。緩和ケア・緩和医療といえば当院にご相談ください。【診療科:緩和ケア内科・疼痛緩和内科・がん内科・がん精神科】

早期からの緩和ケア外来

緩和ケアでは何をする? 初めての方が知っておきたい実際の内容を医師が解説

早期緩和ケアクリニック2025

緩和ケアでは、実際に「何をする」のでしょうか?

「緩和ケア」と聞くと、
・もう治療ができない人が行くところ
・終末期の医療
・痛み止めを出すだけ

そんなイメージを持たれる方も少なくありません。

しかし、現在の緩和ケアは、それとは少し違います。


緩和ケアは「苦痛を和らげる医療」で「生活の質を改善する医療」です

緩和ケアとは、
病気そのものを治す治療と並行して、つらさや不安を軽くする医療 です。

対象は、がんに限りませんし、
「治療をやめた人」だけのものでもありません。

たとえば、

  • 痛み・息苦しさ・だるさ・吐き気
  • 不安や気持ちの落ち込み
  • 今後の治療や生活への迷い
  • 家族との関係や仕事の悩み

こうした 身体的・心理的・生活上の困りごと を一緒に整理し、軽くしていくことが緩和ケアの役割です。


緩和ケア外来では何をするのか

外来で行われる緩和ケアは、とてもシンプルです。

① 今、何が一番つらいかを聞く

まずは、
「いま一番困っていること」「気になっていること」を丁寧に伺います。

症状の強さだけでなく、
不安や迷いも含めて話していただいて構いません。


② 症状や生活への影響を整理する

症状がある場合は、

  • どんなときにつらくなるか
  • 薬は合っているか
  • 日常生活にどう影響しているか

を一緒に整理します。

「実は症状より不安の方がつらかった」という方も少なくありません。


③ 必要に応じて治療や調整を行う

必要があれば、

  • 痛み止めなどの薬の調整
  • 他の診療科や主治医との連携
  • 今後の見通しの整理

などを行います。

無理に治療方針を決めることはありません。


④ 「今後どうしたいか」を一緒に考える

緩和ケアは、
答えを押しつける場所ではありません。

  • まだ治療を続けたい
  • 生活を優先したい
  • いまは考えたくない

どの選択も尊重されます。


緩和ケアに通うと、治療は受けられなくなる?

これはとても多い誤解ですが、
緩和ケアに通っても、治療は続けられます。

実際には、

  • 抗がん治療を続けながら通院する方
  • 手術や放射線治療の前後に相談する方
  • 経過観察中に不安が強くなり受診する方

など、さまざまです。

緩和ケアは「治療をやめる場所」ではありません。


どんな人が緩和ケアを利用しているのか

次のような方が多く受診されています。

  • 症状は軽いが、不安が強い
  • 主治医には聞きにくいことがある
  • この先のことを一度整理したい
  • 家族としてどう関わればいいか悩んでいる

「まだ早いのでは?」と迷われる方ほど、
実際には早めの相談が役に立つことが少なくありません。


緩和ケアは「今すぐ決める必要」はありません

緩和ケアは、
一度話を聞いてみて、合わなければやめても構いません。

通い続ける義務もありませんし、
必要なときに、必要な分だけ利用できます。

「選択肢のひとつとして知っておく」
それだけでも十分意味があります。


最後に

緩和ケアで何をするのか――
答えはとてもシンプルです。

その人のつらさを、できるだけ軽くすること。
それを、治療と並行して行う医療です。

もし迷いがあるなら、
今日すぐに決める必要はありません。

必要だと感じたときに、思い出していただければ大丈夫です。

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迷っている方へ

迷っている方へ

がんと診断されたあと、
「今すぐ何かを決めなければいけない」
「でも、何をどう考えればいいのかわからない」

そんな状態でこのページをご覧になっている方も
多いのではないでしょうか。

このページでは、
・治療を続けるか迷っているとき
・主治医の説明がつらかったとき
・家族のほうが先に不安になっているとき
・緩和ケアのタイミングがわからないとき

「すぐ決めなくていい問い」を、
ひとつずつ整理しています。

ここまで読んでも、
「まだ自分が相談していいのかわからない」
そう感じている方もいらっしゃると思います。

それで大丈夫です。

もし、
・一度、状況を整理したい
・主治医とは別の視点で話を聞いてみたい

そう思われたときには、
早期緩和ケア外来・オンライン相談という選択肢もあります。

受診するかどうかを、迷いながら来られる方も少なくありません。

その迷い自体を含めて、ご相談いただいて大丈夫です。

受診・相談はこちらから